全国各地で強盗事件が相次いでいます。岡山市のホームセンターでも防犯グッズの需要が高まっています。被害に遭わないための注意点と合わせて取材しました。

１月、東京・狛江市の住宅で９０歳の女性が殺害される強盗殺人事件が発生するなど、各地で強盗事件が相次いでいます。防犯に詳しい専門家は、今回の事件で共通する手口があると指摘します。

（日本防犯学校　梅本正行学長）
「大きく分けて強盗犯の手段は2つ。1つは来訪者を装って玄関から入ってくる。もう1つは強引に 窓ガラスなどを割って入ってくる」

岡山市南区にあるホームセンター「タイム」です。連日、強盗事件のニュースが報道されるのに合わせて、防犯グッズへの関心が高まっていて、この店では２月４日に特設コーナーを設けました。

（生本ひなの記者）
「こちらの防犯用の軽石なんですが、ゆっくり歩いても石がこすれて音が鳴ります」

家の周りに敷くことで、不審者が侵入したときに気づきやすいという防犯用の砂利。一部の店舗での売り上げは、例年の１０倍ほどに増えているといいます。人の動きを感知するセンサーライトも売れています。

（タイム岡南店　塚畝圭祐店長代理）
「場所を選ばず、難しい取り付け方法もない。値段も２０００円以下で買えるのでイチオシ商品」

そして、窓枠の内側に取り付けるカギです。ネジを回すパーツを外しておけば固定され、窓からの侵入を防ぐといいます。

（タイム岡南店　塚畝圭祐店長代理）
「家庭向けの手を出しやすいものをそろえているので、ぜひ使ってもらいたい」

専門家は防犯グッズでの対策と合わせて、来訪者への最初の対応も犯罪から身を守る上で重要と指摘します。

（日本防犯学校　梅本正行学長）
「宅配便ですと名乗ってきたときに、ドアを開けるのは絶対にだめ。「誰が誰に何を」というのを必ず聞く。できれば宅配ボックスがあれば、入れてもらうなど、直接家に入れないようにする。いつ狙われるか分からないから、注意しなければという思いをしっかり持つべき」

凶悪な犯罪から自身や家族を守るため、防犯への意識を高め、普段から備えておくことが必要です。