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2023.02.14

「アートと島」観光対策を強化 安藤忠雄さんのイベント開催も 瀬戸芸の経済波及効果は…【香川】

2022年、コロナ禍で開かれた瀬戸内国際芸術祭の経済波及効果が、過去最低の103億円だったことが分かりました。一方、開催によって得たものも多く、今後の観光振興への可能性を示しました。

(香川県 池田豊人知事)
「春、夏、秋の3会期の合計で103億円となった。3年前と比べて57%となり減少した」

県などで作る実行委員会と日銀高松支店によると、経済波及効果は過去最高を記録した前回2019年の180億円から一転、過去最低の103億円となりました。新型コロナにより来場者が過去最低の約72万3000人になったことが影響したとみられます。

一方、春、夏、秋の各会期でみると、感染状況が改善した秋会期は経済波及効果が大きく、イベント自体の人気は衰えていないと言えそうです。来場者と地域住民からは高い評価を得られていて、エンターテイメントと感染防止対策の両立が成功した事例となりました。

(香川県 池田豊人知事)
「国内、世界でも評価が確立されてきた。そういったものを財産として生かす。瀬戸内の島に多くの人が継続して訪れてほしい」

次回の瀬戸芸は2025年の見通しで、県はそれまでの間にアートと島をテーマにした観光振興を強化します。

2023年度の当初予算案では、直島に作品がある建築家安藤忠雄さんのイベント開催などに2300万円を計上しています。瀬戸芸はウィズコロナ時代もキーワードとなりそうです。