天満屋の前田穂南選手が、３月１２日に行われた名古屋ウィメンズマラソンで自己ベストの快走を見せ、パリオリンピックの代表選考レース、ＭＧＣ（マラソングランドチャンピオンシップ）の切符を手にしました。

（川上悠助記者）
「ここ名古屋が東京五輪以来のマラソンとなる前田選手。ＭＧＣをかけた戦いが始まります」

２月の大阪国際女子マラソンを足の痛みのため欠場した前田。初出場の名古屋でＭＣＧ獲得へのラストチャンスに臨みました。

（前田穂南選手）
「久々のマラソンというのもあって、楽しみな部分と不安な部分もあった」

前田は序盤から、ともに東京オリンピックに出場した日本郵政の鈴木らと２位集団を形成し、レースを進めます。しかし、２５キロ過ぎから鈴木のペースアップについていけず、徐々に遅れ始めます。

（前田穂南選手）
「しっかりＭＧＣの資格を取るために今回は走ったので、ペースを刻んで走ることだけを今回は（考えて）走った」

ケガや体調不良で、大会に向けての練習量は予定の３割程度だったという前田ですが、焦ることなく自分のペースを守ります。

最後まで安定したラップを刻み、２時間２２分３２秒の自己ベストでフィニッシュ。ラストチャンスをものにし、天満屋勢で５人目となるＭＧＣの出場権を獲得しました。

（前田穂南選手）
「しっかりＭＧＣの資格を取れたことは一安心して、またＭＧＣに向けて、パリ五輪につながる走りをしたい」

パリオリンピック代表選考レースＭＧＣは、２０２３年１０月に東京で開催されます。