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2023.03.13

「先に光があることを信じて」…被災地・真備町の中学校で卒業式 西日本豪雨から5年【岡山・倉敷市】

西日本豪雨から2023年で5年を迎えます。被災地の倉敷市真備町の中学校では3月13日、卒業式が行われ、卒業生が学び舎を後にしました。

卒業式の約1時間前、倉敷市真備町では、町内の中学校を卒業する生徒に贈るスイートピーの花束作りが行われていました。

子供たちの門出を祝おうと、西日本豪雨で被災したボランティアが、2019年から毎年贈っています。

(花束作りを企画した木谷倍三さん)
「子供たちの未来は光り輝いていると思うので、希望と夢に向かって思い切り羽ばたいてもらえたら」

真備中学校では、3年生69人が門出の日を迎えました。西日本豪雨の時は小学5年生。中学校に入ってからも、新型コロナに翻弄され続けた卒業生が、最後に口にしたのは、感謝の言葉でした。

(卒業生代表 川田聖七さん)
「先に光があることを信じて歩み続けることができたのは、この学年にしかない元気や素直さ、団結力があったからだと思います」

式が終わると、担任の先生から花束が手渡されました。

(卒業生は…)
「大変な時もあったが、みんなで乗り越えていくことができて本当に良かった。楽しく充実した3年間だった」
「ここで学んだことを夢へとつなげて頑張っていきたい」

スイートピーの花言葉は「門出」。生徒たちは、思い出の学び舎に別れを告げ、人生の新たな一歩を踏み出します。