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2023.04.03

西日本豪雨で被災…「ふるさとにカフェを開きたい」大阪の専門学校に進む19歳【ふるさと明日へ 岡山】

西日本豪雨から2023年で5年。「ふるさと明日へ」と題し、倉敷市真備町のまちや住民、それぞれの今をお伝えします。今回は、真備町でカフェを開く夢に向け、この春、新たな一歩を踏み出した女性です。

川相愛佳さん(19)。菓子作りを学ぶため、倉敷市真備町から大阪の専門学校に進学します。

(川相愛佳さん)
「カフェを将来開きたいので、カフェの分野に進学して 専門的なことを学ぶ」

ふるさと・真備町でカフェを開きたい…。夢を抱いたきっかけは、5年前の西日本豪雨でした。

(川相愛佳さん)
「家がなくなって、心がからっぽになった」

自宅は2階まで浸水し取り壊され、仮設住宅での生活を余儀なくされた愛佳さん。通っていた中学校も被災し、卒業式は母校ではなく隣の中学校で行われました。

(川相愛佳さん)
「被災して真備町は一度店が全部なくなった。電気もなくて真っ暗で。自分の店が皆の集まる場所になったら」

5年前、心に決めた将来の夢…。

(川相愛佳さん)
「この辺り、植木鉢の倉庫を倒して自分の店をする予定」

高校の製菓科で3年間、菓子作りを学んだ愛佳さんを今では多くの人が応援しています。

(祖母・守屋美雪さん)
「(夢を聞いて)うれしかった。私より私の友達が皆すごくよろこんで、愛佳ちゃんが店をしてくれたら毎日おしゃべりに行けるって」

【4月1日・午前5時 大阪へ出発の日】

専門学校で学んだ後は修行を経て、目指すは7年後のオープンです。

(川相愛佳さん)
「不安が大きいけど楽しみでもあるので頑張りたい。絶対帰ってくるので、元気で待っていてほしい」