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2023.04.06

西日本豪雨から5年 “復興総仕上げの1年”伊東市長に聞く【ふるさと明日へ 岡山】

西日本豪雨の被災地、倉敷市真備町についてシリーズでお伝えする「ふるさと明日へ」。あれから5年、インフラや、町のシンボルの整備など復興は総仕上げの1年に突入しています。

2018年7月の西日本豪雨で甚大な被害を受けた倉敷市真備町。町を中心に市内では、4つの河川、8カ所の堤防が決壊し、住宅の全半壊は5492棟、死者数は災害関連死を含め75人に上りました。

(倉敷市・伊東香織市長)
「多くの方がお亡くなりになられ、多くのお家や会社が被災をされて、苦しい時間、時期をみんなで一緒になって乗り越えて」

被災後の期間をこう振り返った倉敷市の伊東市長。市が策定した真備地区復興計画では、2023年度を復興期間の最終年度と位置付けています。

(倉敷市・伊東香織市長)
「この令和5年度が復興の一番の総仕上げということになります」

(岸下恵介アナウンサー)
「私の後ろでは大きな重機が動いています。国が治水対策の一環で行っている大きな事業。小田川合流点付替え事業ですが、2023年度、完成を迎える予定です」

この事業は小田川と高梁川の合流点を約4.6キロ下流に付け替えることで、川の流れをスムーズにするものです。西日本豪雨クラスの洪水に対しても川の水を安全に流すことができ、事業の進捗率は78%。小田川の3つの支流の堤防整備とともに、2023年度末の完了が見込まれています。

また、2023年度中に小田川と高馬川が交わる堤防沿い、約4.5ヘクタールに復興防災公園が整備される見込みです。

(倉敷市・伊東香織市長)
「この場所は復興のシンボル、これから真備の未来に向けて、防災教育の場であり、真備の魅力を全国にも発信できる場であり、いろんな使い方をできる公園にしたいと思っていますので」

多目的室や備蓄倉庫を備えた建物を建設し、周りには、芝生広場や遊具広場を整備するもので、平常時には防災教育や憩いの場、災害時には一時避難所として活用する方針です。

Q.復興期間最終年度はどんな1年に?
(倉敷市・伊東香織市長)
「災害への備えということをお伝えしていける機会としたい。コロナからちょうど明けてくる時で、今年(2023年)こそ真備・船穂総おどり、この4年間できなかったものが7月15日土曜日に開催することも決まりましたので、真備のにぎわいをお伝えできる、そういう年度になっていけばいいなと思っている」