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陶器修復の“金継”技法をガラスに取り入れ「環境問題」を問いかける 西中千人さん作品展【岡山・岡山市】

2023.04.08

陶器修復の“金継”技法をガラスに取り入れ「環境問題」を問いかける 西中千人さん作品展【岡山・岡山市】

国の内外で活躍するガラス造形作家、西中千人(にしなか・ゆきと)さんの作品を集めた展示販売会が岡山市のデパートで開かれています。

高さ30センチほどの大きな花瓶。一度完成させた赤と青の器を砕き、透明なガラスで継ぐ手法が用いられていて、心を揺さぶるような荒々しさが感じられます。

千葉県にアトリエを構える西中千人さんは伝統的な吹きガラスだけでなく、欠けた陶器を修復する金継という技法をガラスに取り入れた独自の方法で創作活動を行っていて、会場には約50点の作品が展示販売されています。

こちらは廃棄された太陽光パネルのガラスと酒瓶を砕いて制作した龍の置物。つなぎ合わせるという技法は現代の環境問題への問いかけでもあります。

(ガラス造形作家 西中千人さん)
「この時代に生きる人間として1人1人に責任があると思う。循環させて未来の地球のために今、表現者としてできることを行う」

このガラス展は岡山高島屋で4月10日まで開かれています。