各地で入学式のシーズンを迎えています。全国トップクラスの出生率で注目されている岡山県奈義町にある小学校でも、４月１０日、入学式が行われました。

町内唯一の小学校、奈義小学校では、２０２３年は４２人の新入生を迎えました。式では井上吉和校長が「みんなで約束を守り、楽しい学校生活を送ってください」と新入生に呼びかけました。

（新一年生は…）
「早く給食が食べたい」「（たくさん友達作りたい？）はい。今３人しかいないから」

奈義町では、１人の女性が生涯に産む子供の推計人数を示す「合計特殊出生率」が、２００５年は１．４１でしたが、町が小中学校の教材費無料化や給食費の半額負担など子育て支援に取り組んだ結果、２０１９年には全国トップクラスの２．９５となり、２０２３年２月には岸田総理が視察に訪れました。

（保護者は…）
「ここは住みやすいと聞いていたので 家を建てた永住するつもり」

（奈義小学校　井上吉和校長）
「学校経営するにあたっても心配しなくていい。子供の数が変わらないので。いつも同じように教育活動が展開できる。そういう意味の安定感がある」

奈義小学校の全校児童の数は、２０１６年度に２７４人にまで減りましたが、その後、増え始め、２０２３年度は２９６人となっています。