香川県で初めて開校した三豊市の「夜間中学」で、４月１３日夜、２年目の入学式が行われました。６人が入学し「夜間中学」のニーズが高まっています。

（新入生　白川佳代さん（４６））
「私たちは一人一人夢や目標がある。入学後は勉強に励み夢を実現させるよう頑張る」

２０２３年度入学したのは、１０代から５０代の男女６人で、２２年度からの在校生と合わせて生徒は１７人に増えました。１３日夜の入学式では、在校生が歓迎の言葉を贈りました。

（在校生　石尾彰さん）
「学習や生活で困ったり悩んだりすることがあれば、一人で抱え込まず、私たちや先生に相談してほしい。私たちは同じ願いを持った仲間です」

不登校などに悩んだ人の学び直しの場として、２０２２年４月に開校した、三豊市の「夜間中学」。２３年度も新入生が相次いだのは、教員と在校生が試行錯誤して作った雰囲気があったからでした。

（新入生　白川佳代さん（４６））
「中学校でいじめがひどくて死を覚悟したことも。この学校はみんな優しくて穏やかでうれしかった」

仲間が増え、丁寧な指導は大変になりますが、学び直したい気持ちにまずは寄り添うことが鍵を握りそうです。

（新入生　白川佳代さん（４６））
「学校生活では、みんなと仲良く話をして、友達を作ったり、勉強したり、英語や数学を克服して頑張りたい」

（前川裕喜記者）
「香川県で初めて作られた夜間中学は２年目のスタートを切った。学びたいという意欲がある人に開かれた扉。多くの人が入り、学校は社会の中で存在感を示している」