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2023.04.26

まもなくGW 国内外からの観光客増加に期待の一方で…コロナ禍で離れた従業員の確保に悩む店も【香川】

4月29日から始まるゴールデンウイーク。2023年は、水際対策の緩和などから、観光客が大幅に増える見通しです。香川県の観光地では、期待の声が上がる一方、ある懸念も聞かれました。

香川県を代表する観光地、琴平町の金刀比羅宮の参道です。26日も観光客の姿が見られました。

(大阪からの観光客)
「旅行を予約しようとしたらいっぱいなので、やっとコロナが終わったという感じがする」

(シカゴからの観光客)
「うどん学校に行くために来た。初めての体験」

(パリからの観光客)
「ちょうど制限が厳しくなる前にアジアに到着することができた。コロナ後に来られて良かった」

琴平町によりますと、ゴールデンウイークに金刀比羅宮の参道を訪れた観光客の数は、コロナ禍に入り激減。2022年は約10万人まで回復しましたが、ピーク時の2019年と比べると、6割程度にとどまっています。

23年は、新型コロナの規制緩和に加え、高松空港の国際線再開など観光地にとっては明るいニュースが続き、参道に店を構える人は、国の内外からの観光客の増加に期待を寄せています。

(店の人は…)
「ここに行列ができて、警察が来てロープを張るくらいの、にぎわいになってほしい」

この店では讃岐うどんの手打ち体験をすることができ、人気を集めています。26日は、台湾からのツアー客らが訪れ、にぎわいを見せていました。

(台湾からの観光客)
「とても面白い。皆さんも喜んでいる」
「みんなと一緒にチームで協力できてとても楽しかった。日本最高」

店によりますと、うどん打ち体験の予約数は、ゴールデンウイーク期間中、既に8割ほど埋まっているということです。

(中野うどん学校 中野真宏取締役)
「全くお客さんが通りにいないという状況も見ていたので、いっぱい来ていただけると、それに対して観光に携わる者も、『もっとおもてなしをしたい』とか、『もっといいサービスをしたい』というプラスの方向に向かっていけるので、大変期待している」

観光客の増加で喜びの声が聞かれた反面、ある懸念も…。

この店では、コロナ禍で従業員が離れ、サービスを提供する人手の確保が課題となっているといいます。

(中野うどん学校 中野真宏取締役)
「コロナになってお客さんが来ないことで、店を閉める時期もあった。それに伴って、職場を離れてしまう人がいた。新しい人材の確保には一生懸命頑張っている」

コロナ禍前のにぎわい復活へ、23年は大きな弾みとなりそうなゴールデンウイーク。期待と不安が交錯する中で、もうすぐスタートします。