大手回転ずしの「くら寿司」に登場した、岡山産のウナギ。実は、海や川で取れたものではないんです。

（平野桂子記者）
「大学の構内で育ったこちらのウナギ。あの大手回転ずしチェーン、くら寿司で、ＧＷ限定で楽しめることになりました！」 それが、「おかやま理大うなぎ」です。岡山市北区の岡山理科大学では、工学部の山本俊政准教授が２００６年に開発した淡水でも海水でもない特殊な水、「好適環境水」を使って高級魚の養殖を行ってきました。 中でもウナギは、天然物を上回る脂の乗りと柔らかさが特徴で、これまでにもデパートのギフト商品に選ばれるなど、高い評価を受けてきました。 （岡山理科大学工学部応用化学科　山本俊政准教授）
「くら寿司のいろんなバイヤーやオーナーに食べてもらい、総じてうまいと。においもしない 脂もおいしいと 高い評価をいただいた。それが全国販売につながった」 くら寿司は、ウナギの味とともに、環境にやさしい循環式の水槽を使う養殖方法に数年前から注目していて、今回、ゴールデンウイーク期間の目玉商品として採用。３月に約５００キロ、１万２千食分のウナギを購入しました。 （くら寿司広報部　岡本愛理さん）
「そもそも国産ウナギは数も少なく貴重なので、今回はさらに新しい方法で生産されて、おいしいのはもちろん、安心安全に育った希少性から新しい価格帯で販売する」

（岡山理科大学工学部応用化学科　山本俊政准教授）
「好適環境水の魚ってどこで食べられるんですかと言われるが、短い期間だが全国の皆さんにおかやま理大うなぎを食べていただけるチャンスかと思う。いろんな評価をいただいて、学生を含め、これからの研究の一つにしていきたい」 おかやま理大うなぎは、５月２日から５日まで、全国のくら寿司で楽しめます。