５月１１日から春の全国交通安全運動が始まりました。岡山県では『横断歩行者優先』を重点的に呼び掛けます。

岡山市で開かれた交通安全運動の推進大会には、岡山県の小谷副知事や県警の檜垣本部長など約１００人が参加しました。岡山県が２０２３年の運動で重点的に呼び掛けることは…。

（岡山県警交通企画課　荒瀬行泰課長）
「(歩行者などが)横断歩道を渡っているときに、前を速度を落とさずに行くのは違反。事故に直結するような 運転をしないようにお願いしたい」

岡山市北区で行われた１０日に取り締まりの様子です。横断歩道は歩行者が優先で、ドライバーは手前での減速義務や停止義務がありますが、歩行者が渡ろうとしても車は止まりません。

県警によりますと、２０２２年、横断歩行者妨害の検挙数は８０４２件で、前年から１０００件以上増えています。違反すると、普通車では反則金９０００円、違反点数２点が加点されます。これは、信号無視をした場合と同じです。

また、２０２２年までの１０年間で、横断歩道での事故で死亡した人は４５人、重傷者は３９５人に上っています。

（岡山県警交通機動隊　森実咲巡査）
「横断歩行者・横断歩道を見落としているドライバーがたくさんいる。横断歩道は手前に標識や 地面にダイヤのマークもあるので、減速していつでも止まれる速度で 通行してもらうことが大事」

ハンドルを握るドライバーに求められるのは、漫然と運転せず、細心の注意を払うこと。春の全国交通安全運動は今月２０日まで行われます。