高松市出身の元プロ野球選手で、「怪童」のニックネームで親しまれた中西太さんが亡くなりました。香川が生んだスターの訃報に、地元からは惜しむ声が聞かれました。

関係者によりますと、中西さんは５月１１日、東京都内で亡くなったということです。９０歳でした。

中西さんは高松市出身で、高松第一高校時代には３回甲子園に出場、その豪快なバッティングから「怪童」のニックネームで親しまれました。

その後、プロ野球の西鉄ライオンズに入団し、首位打者に２回、ホームラン王に５回輝くなど、西鉄の黄金期を支えました。引退後は、日本ハムや阪神などで監督を務め、１９９９年には野球殿堂入りも果たしていました。

中西さんのユニホームやトロフィー、現役時代の写真などを展示するコーナーが設けられている、高松市のこども未来館です。地元が生んだ名選手の訃報に、訪れた人からは悲しみの声が聞かれました。

（訪れた人は…）
「ニュースを見てびっくりした。寂しさを感じる。西鉄の時よく見ていたので」
「出たらホームランみたいなイメージは残っている。年を取るまであちこちで人を育てていたので、人生を全うしていると思う」

また、中西さんは高松市の市民栄誉賞の第１号で、訃報を受け大西市長は、「高松市民に夢と感動を与えてこられましたことに心より感謝を申し上げます」とコメントしています。

中西さんの葬儀は、家族葬ですでに執り行われたということです。