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「コロナ禍で全社赤字」「車は買えない」公共交通の苦しい現状が明らかに 今後の在り方は…【岡山】

2023.06.05

「コロナ禍で全社赤字」「車は買えない」公共交通の苦しい現状が明らかに 今後の在り方は…【岡山】

コロナ禍で中断し、2年4カ月ぶり。苦しい現状が浮き彫りになりました。岡山市のバス路線など持続可能な公共交通の在り方を話し合う協議会が再開しました。

(岡山電気軌道 小嶋光信社長)
「コロナ禍で全社赤字になった。3年続いて、10年以上かかっても返せないような負債を被った」

(宇野自動車 宇野泰正社長)
「車は買えない、運転手は足りない、今でも足りないが5年後、10年後どうしたらいいのかというと会社をまとめていくしかない 」

バス会社の経営者から相次ぐ厳しい声・・。2018年に設置されたこの協議会は、2021年2月以来中断していましたが、強い要望を受け再開されました。

協議会では、バス路線の再編、運賃の適正化高齢者や障害者の運賃割引の3つを柱に話し合いが進められていて、これまでに割引だけが実現しています。

5日は、新型コロナの影響で悪化した事業者の経営状況などが報告されたほか、事業者が連携すると国の補助が受けられる新しい制度についての説明などが行われました。事業者からは連合を作り制度を利用するべきだといった提案もありました。

(岡山電気軌道 小嶋光信社長)
「協議会の中で議論すると同時に、やれることはどんどんやっていく形で進めてほしい」

(岡山市 大森雅夫市長)
「事業者から議論していこうと、前向きな対応をしてもらった。これから相当の議論になる。我々としては前向きに対応したい」

協議会では、アフターコロナの現状を踏まえ、路線バスの再編案などを見直し、2023年度中には、基本計画をまとめたいとしています。