OHK 8Ch

  • LINE友だち追加
岡山災害関連情報 
身の回りのリスクに関する情報はこちら

2023.06.09

テーマは「証言からたどる戦争と空襲」岡山空襲から78年…展示会始まる【岡山】

1700人以上が犠牲となった岡山空襲から6月29日で78年です。戦争の悲惨さと平和の尊さをつなごうと岡山空襲の写真などを集めた展示会が岡山市で始まりました。

(体験者の証言)
「束になった炎が何メートルもはるか上から、火の粉の猛烈な風とともに屋上をめがけて降りてくるのです。(中略)保元平治の乱を描いた絵巻のような地獄絵図でした。」

1945年6月29日午前2時43分、B29が焼夷弾を投下。市街地の約6割が焼失し、1700人以上が犠牲になりました。

あれから78年。当時を知る人も減り、戦争の記憶が薄れていく中、平和への思いを次世代につなごうと展示会は毎年この時期に開催されています。今年のテーマは「証言からたどる戦争と空襲」です。
聞き取り調査で集めた340人以上の証言をもとに当時の軍服など実物の資料を含む約350点が展示されています。

(報告・森岡紗衣)
「こちらは、岡山城の令和の大改修工事の際に地中から見つかったものです。炭になった木片や瓦などが高熱によって固まっています。このような空襲の痕跡が今なお街のどこかに人知れず眠っていることがわかります」

(岡山市福祉援護課・木村崇史学芸員)
「証言と資料をそれぞれ見ていただいて戦争への理解を立体的に深めてもらえれば」

この展示会は岡山シティミュージアムで6月30日まで開かれています。