2023.06.16
「お客さんが涙を流す姿を見て…」西日本豪雨被災地のうどん店 後継者を得て再出発【岡山・倉敷市】
西日本豪雨からまもなく5年。力強い後継者を得て、新店舗で再スタートした人気のうどん店が被災地にあります。被災前と変わらぬ味で地域に元気を届けています。
(厨房で川原艶子さん)
「こんにちは!いらっしゃい!ありがとうございます」
お昼時には客で溢れ、店内に元気な声が響きます。倉敷市真備町で人気のうどん店「かわはら」です。川原幸男さんと妻の艶子さんが切り盛りしています。
(川原幸男さん)
「長いようで、短いようで、中身の濃い5年間。商売させてもらって、いろんな人が来てくれて、喜んで帰ってもらえる。本当にありがたい」
西日本豪雨では、店は天井まで水につかりました。製麺機も全て使えなくなり、大きな被害を受けましたが、2人は地元の人やボランティアのためにと、被災から3カ月後に店を再開させました。
(川原艶子さん)
「夜も寝られなく不安な時もあったが、もっと(地元の人は)しんどいのではないかと、地元の人の顔を見ていると、せめてここに来た時だけは、被災のつらさを忘れて、少しほっとして、また店を出たら頑張ろうと思ってもらえるように、それが私の仕事かなと思って」
(レジの川原艶子さん)
「蒸し暑いから頑張って!いつもありがとうございます」
艶子さんのこの声を聞きたくて訪れる人も多いといいます。そんな、両親の姿を見てきた三男の涼さん(26)は、この5年の間に人生の大きな決断をしました。
(川原涼さん)
「災害の後に父と母が店を再開したときに、一口うどんを食べてお客さんが涙を流す姿を見て、(店を)つぶしてはいけないと、継ごうと決めた」
店を継ぐことを決めた涼さん。勤めていた会社をやめ、店の仕事を手伝い、2021年5月、500メートルほど離れた場所に店を移転し、再出発しました。
うどん作りも父・幸男さんから仕込まれました。幸男さんも認める立派な後継ぎです。被災に加えコロナ禍が追い打ちをかけましたが、ようやく明るい兆しが見えてきたといいます。
(川原涼さん)
「ゴールデンウィークになって、真備に住むおじいちゃんおばあちゃんが、やっと孫や息子、娘を連れて来られるようになった。動きやすくなり、来店してくれるようになった」
家族の絆で困難を乗り越えたこの店の味は、これからも変わることはありません。
(川原幸男さん)
「おいしいうどんを作り続けていくことが、お客さんに対する感謝の気持ちだと思っているので。表はこっち(奥さん)に任して僕は裏方」
(厨房で川原艶子さん)
「こんにちは!いらっしゃい!ありがとうございます」
お昼時には客で溢れ、店内に元気な声が響きます。倉敷市真備町で人気のうどん店「かわはら」です。川原幸男さんと妻の艶子さんが切り盛りしています。
(川原幸男さん)
「長いようで、短いようで、中身の濃い5年間。商売させてもらって、いろんな人が来てくれて、喜んで帰ってもらえる。本当にありがたい」
西日本豪雨では、店は天井まで水につかりました。製麺機も全て使えなくなり、大きな被害を受けましたが、2人は地元の人やボランティアのためにと、被災から3カ月後に店を再開させました。
(川原艶子さん)
「夜も寝られなく不安な時もあったが、もっと(地元の人は)しんどいのではないかと、地元の人の顔を見ていると、せめてここに来た時だけは、被災のつらさを忘れて、少しほっとして、また店を出たら頑張ろうと思ってもらえるように、それが私の仕事かなと思って」
(レジの川原艶子さん)
「蒸し暑いから頑張って!いつもありがとうございます」
艶子さんのこの声を聞きたくて訪れる人も多いといいます。そんな、両親の姿を見てきた三男の涼さん(26)は、この5年の間に人生の大きな決断をしました。
(川原涼さん)
「災害の後に父と母が店を再開したときに、一口うどんを食べてお客さんが涙を流す姿を見て、(店を)つぶしてはいけないと、継ごうと決めた」
店を継ぐことを決めた涼さん。勤めていた会社をやめ、店の仕事を手伝い、2021年5月、500メートルほど離れた場所に店を移転し、再出発しました。
うどん作りも父・幸男さんから仕込まれました。幸男さんも認める立派な後継ぎです。被災に加えコロナ禍が追い打ちをかけましたが、ようやく明るい兆しが見えてきたといいます。
(川原涼さん)
「ゴールデンウィークになって、真備に住むおじいちゃんおばあちゃんが、やっと孫や息子、娘を連れて来られるようになった。動きやすくなり、来店してくれるようになった」
家族の絆で困難を乗り越えたこの店の味は、これからも変わることはありません。
(川原幸男さん)
「おいしいうどんを作り続けていくことが、お客さんに対する感謝の気持ちだと思っているので。表はこっち(奥さん)に任して僕は裏方」