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2023.06.28

「国と一緒に取り組みを…」 知事が4年ぶりの大島青松園元患者と交流 差別・偏見の解消に決意【香川】

香川県の池田知事が6月28日、高松市の国立ハンセン病療養所、大島青松園を訪問しました。元患者が高齢化する中、交流を通じて今なお残る差別や偏見の解消に決意を示しました。

入所者の遺骨を納める納骨堂です。池田知事は献花し、亡くなった2122人を悼みました。

治療法が確立されているにも関わらず国が1996年まで続けた患者の隔離政策。全国には隔離に使われた療養所が13ヵ所残り、大島青松園はその1つです。現在もハンセン病の元患者37人が暮らし、その平均年齢は86.5歳になっています。

香川県知事との交流も1996年から毎年続けられてきましたが、コロナ禍で3年間中止され、2023年は4年ぶりの再開です。

(香川県 池田豊人知事)
「皆さんと会えることをうれしく思う。温かく迎えてもらいありがとうございます」

隔離政策によって今も元患者の親族などへの差別や偏見は根強く残っていて、自治会長の森和男さんはその解消を訴えました。

(自治会長 森和男さん(83))
「偏見差別解消の問題は今をもって厳しい状況。地方自治体も国と一緒に取り組んでほしい」

(香川県 池田豊人知事)
「重く受け止めた。偏見解消に取り組みたいし(元患者との)交流事業を拡大しないといけないと感じた」

(前川裕喜記者)
「最近はコロナ患者への差別や偏見がありハンセン病で培った教訓が生かされていないと思わせられることもあった。そうしたことを繰り返さないため知事と元患者の交流が未来に向けて大きなメッセージとなることが期待される」