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2023.07.05

パリパラ五輪出場権をかけ世界に挑む…日本の車いす陸上短距離界エース・生馬知季選手の意気込み【岡山】

7月8日からフランスのパリで開催される世界パラ陸上選手権に、岡山市の生馬知季選手が出場します。パリパラリンピックの出場枠もかかった大会にかける意気込みを取材しました。

7月4日、岡山市内のグラウンドで世界に挑む選手らに応援旗が送られました。

(100m13秒台の壁を突破 WORLD-AC 生馬知季選手)
「競技を通じてこれだけの人と関わることができて、支えてもらっていると感じるとすごく励みになる」

こう語るのは岡山市のパラスポーツチーム、グロップサンセリテWORLD-ACに所属する生馬知季選手、31歳です。2021年の東京パラリンピックに車いす陸上日本代表として出場、23年5月に出場したスイスの大会では100mで日本人初となる13秒台をマークするなど、日本の車いす陸上短距離界のエースです。

(生馬知季選手)
「日本記録を更新できたことはうれしかった。(以前更新されてから)8年かかったが、改めて偉大な記録を更新できて誇りを感じている」

車いす陸上を始めたのは高校2年生の時。より高いレベルを目指したいと2015年に出身地の和歌山から岡山に移住し、以前から交流のあった松永仁志監督のもとで競技に取り組む決意をしました。

(WORLD-AC 松永仁志監督)
「みんな高い意識をもってやっていて、1番高い所を目指しているので選手への尊敬に値するが、その中でも精度の高い練習を各々で確立しだしたので、そこが伸びしろの1つ

生馬選手が操るのがレーサーと呼ばれる競技用車いす。ハンドリムという輪をたたくことでタイヤを回転させ前に進みます。いかにタイヤに力をうまく伝えるかが好タイムを出すためのポイントです。

(生馬知季選手)
「ハンドリムの回し方や出力の与え方は選手それぞれだが、私は出力を強く与えるタイプなので、しっかりと下半身が安定するポジショニングを作っている。それによって、安定した姿勢で出力を加えられる」

自身のパワーをレーサーに伝える繊細なタイミングの調整で13秒台の壁を突破した生馬選手。開幕が3日後に迫った世界パラ陸上では3種目にエントリーしています。

(生馬知季選手)
「3位以内でメダル獲得を目標にしているので、どの種目も悔いのない全力の走りで楽しみたい」

パリパラリンピックの日本の出場枠がかかるこの大会では、各種目4位以上で出場枠が獲得できるということです。生馬選手の活躍に期待ですね。
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