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2023.07.06

西日本豪雨から5年 倉敷市真備町で追悼式【岡山】

災害関連死を含め岡山県内で95人が犠牲となった西日本豪雨から7月6日で5年です。最も被害の大きかった倉敷市真備町では追悼式が行われ、被災地は鎮魂の祈りに包まれています。

堤防の決壊による浸水で51人が亡くなった倉敷市真備町で行われた追悼式は、新型コロナによる人数制限がなくなり、2022年を大幅に上回る212人が参列しました。5年前の西日本豪雨で岡山県内では住宅8000棟以上が全半壊したほか、災害関連死を含め95人が犠牲になりました。

ピーク時には9000人を超える人が避難生活を送りましたが、全員が自力で住まいを確保でき、仮設住宅の提供は7月5日で終了しました。

倉敷市の伊東市長は、犠牲者に復興を報告し、さらなるまちの発展に取り組む決意を示しました。

(倉敷市 伊東香織市長)
「災害への備え地域の防災活動。災害の記憶伝承、流域全体での治水など 進めていく。」

このあと、当時85歳だった母・八代榮さんを亡くした三丸幸三さん(63)が今の思いを語りました。

(遺族代表 三丸幸三さん)
「もっと早く避難を促すことが できていればと大変悔やまれてならない。この悲しい経験を教訓に災害弱者の犠牲を 一人でも減らせるよう、避難時に援護が必要となる高齢者への早めの避難の伝達や、逃げ遅れをなくす体制を整備することの 重要性を訴えていくことが母への弔いになると考えている。」

6日は真備町にある文化施設「マービーふれあいセンター」に午後7時まで、7日は倉敷市真備支所に献花台が設置されます。