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「命を守る最終手段」水害が起きたら…多くの人が逃げ遅れた真備の教訓から学ぶ【備えのツボ 岡山・香川】

2023.07.13

「命を守る最終手段」水害が起きたら…多くの人が逃げ遅れた真備の教訓から学ぶ【備えのツボ 岡山・香川】

備えの基本を押さえて防災力アップを目指す備えのツボです。水害の発生時、外への避難が危険な場合に命を守る最終手段を押さえます。

(防災士 新田俊介)
「西日本豪雨で倉敷市真備町で亡くなった51人のうち8割は自宅で遺体が見つかりました。多くの人が逃げ遅れたのです」
ツボ1
真備町では亡くなった51人のうち、42人の遺体が住宅の中で見つかりました。
ツボ2
さらに詳しく見ると、平屋で亡くなったのは19人、2階建てで亡くなったのは23人で、このうち21人は1階で亡くなっていました。浸水の深さにもよりますが、2階に逃げれば命が助かっていた可能性がありました。
ツボ3避難の考え方には、大きく「水平避難」と「垂直避難」の2つがあります。水平避難は避難所など安全な場所に移動する方法、一方、垂直避難は建物の2階以上に移動する緊急的な避難方法です。

九州で大きな被害が出た先週からの大雨で、氾濫した山国川では未明から早朝の4時間で約4メートル水位が上昇。多くの人が寝ている間に状況が一変しました。

流れがある場所だと家屋が流出する可能性もあるため、基本は浸水が発生する前に安全な避難先に避難する水平避難ですが、それが困難になった場合は、最終手段として垂直避難も選択肢として覚えておきましょう。

今回押さえてほしい備えのツボはこちら。
ツボ4
垂直避難を考える際に重要なのは、想定される浸水の深さに自宅の高さが十分かどうかです。まずはハザードマップで示されている想定を確かめましょう。その際、水平避難できる避難先の再確認も、お忘れなく。
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