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大きな被害は「台風の右側」で発生 風の特性を押さえて進路図を確認しよう【備えのツボ 岡山香川】

2023.08.17

大きな被害は「台風の右側」で発生 風の特性を押さえて進路図を確認しよう【備えのツボ 岡山香川】

備えの基本を押さえて防災力アップを目指す「備えのツボ」です。今回は台風による風の特性を押さえます。

(防災士 新田俊介)
「2023年8月、台風が次々と日本に接近し、被害が出ています。しかし、発生数は2022年8月が5個、9月が最多の7個。注意が必要な時期は続きます。その際、注目のポイントの1つが、自分が住んでいる地域が台風の右なのか、左なのかです」
ツボ1
(当時のリポート)
「観覧車のゴンドラが回転しています」
ツボ2
4年前のお盆を直撃した台風10号。岡山・香川で多数のけが人が出たほか、延べ3万戸以上が停電するなど、広い範囲に影響が出ました。

一方、その前の年の台風21号。近畿地方では暴風が吹き荒れ、関西国際空港は高潮で滑走路が使えなくなりました。

2つの台風に共通しているのは、台風の進行方向の右側で強風による大きな被害が出たことです。
ツボ3
台風は巨大な空気の渦巻きで、反時計回りに強い風が吹き込んでいます。
ツボ4
そのため、進行方向に向かって右の半円では、台風自体の風と台風を移動させる周りの風が同じ方向に吹くため、風が強くなります。
ツボ5近畿地方を縦断した台風7号でも、進路の右側で風が強まりました。
ツボ6
一方で、雨は進路左側の鳥取県や岡山県で観測史上最大を記録しました。地形などに影響されるためです。

そこで今回押さえてほしい備えのツボはこちら。
ツボ7
基礎知識を積み重ねれば、進路図の見え方も変わってきます。まだまだ続く台風シーズン。知識と最新の気象情報を組み合わせて、適切な対応につなげましょう。
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