OHK 8Ch

  • LINE友だち追加
9年前の広島土砂災害から学ぶ「避難の教訓」【備えのツボ 岡山・香川】

2023.08.24

9年前の広島土砂災害から学ぶ「避難の教訓」【備えのツボ 岡山・香川】

備えの基本を押さえて防災力アップを目指す備えのツボ。9年前の8月に起きた広島土砂災害から避難の教訓についてお伝えします。
地図
(防災士 小林宏典記者)
「岡山市の郊外にも黄色で示した土砂災害のリスクがあるエリアが点在しています。身近にあるリスクを避ける最善の避難方法は一つです」
タイトル
9年前の2014年8月20日、3時間に200ミリを超える大雨となった広島市で土石流やがけ崩れが同時多発的に発生し大量の土砂が住宅を飲み込みました。未明という発生時刻や避難情報の遅れという悪条件も重なり直接の犠牲者は74人にのぼりました。
タイトル
「日没前に水平避難を」

犠牲者の当時の行動を調べると命を守るために何が大切なのか見えてきます。国の検証グループが犠牲者74人の避難の有無と死亡した場所を調べたところ避難していたのは3人、これに対し避難していなかった人は71人でした。
内訳
また、死亡した場所は屋外が6人だったのに対し屋内は68人だったことが分かりました。つまり避難せずに屋内にとどまっていては助からなかったことになります。
かがみの
2023年8月には岡山・香川に最接近した台風7号でも岡山県北5つの市と町で警戒レベル4に相当する土砂災害警戒情報が出されました。この情報が、水平避難ができる最後の合図です。

そこで押さえてほしい備えのツボはこちら。
しめ
土砂災害から命を守る避難方法は状況が悪化する前に水平避難を終えること。9年前、多くの犠牲を払った土砂災害の教訓を忘れてはいけません。