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2023.08.29

人生最後の地と決め小豆島に…島で唯一のワイナリーで男性が描くワインの未来【さぬきのプラス 香川】

知っていると得する香川の豆知識をお届けする「さぬきのプラス」。8月29日は、小豆島で唯一のワイナリーを紹介します。

(河野有紀記者)
「小豆島唯一のワイナリー、224(にーにーよん)ワイナリーです。今年(2023年)の9月でオープン1周年を迎えます」

香川県小豆島の西側にある島唯一のワイナリー、「224ワイナリー」。設立したのは、大阪で広告デザイン会社を営む志賀隆太さん(57)です。

30代の時から仕事でよくアメリカのサンフランシスコを訪れていたという志賀さん。そこで飲んだワインに感動し、いずれは、「自分でも美味しいワインを作りたい」と考えるようになったと言います。

(224ワイナリー 志賀隆太さん)
「私の母親が小豆島出身で良い思い出しかなく、子供の頃から最後は小豆島で人生を終わらせたいと思っていた。ここにワイナリーを設立することになった」

2017年から準備を始め、その後、小豆島に移住。瀬戸内海を見渡せるこの場所を気に入り、自らの手でブドウ畑に開拓しました。すぐそばに醸造所を建設し、2022年、自分の誕生日から名付けた念願のワイナリーをオープンさせました。

こちらのワイナリーでは昨シーズン、7種類のワインを醸造。そのうちの1つが2022年12月にリリースされた「メルロー」です。

(河野有紀記者)
「グラスに注ぐとベリー系の良い香りが広がります。飲んでみると…口触りがよく、飲みやすい印象」

(224ワイナリー 志賀隆太さん)
「小豆島の気候が好きで、この気候に合ったブドウの育て方やワインの作り方を自分なりに考えてやっていこう。いろいろな種類のワインを作って、いろいろな人に飲んでもらうのを目指す。ひいては、小豆島の1つの産業、新しい産業としてもっと拡大していきたいと思う」

現在は、ブドウの収穫が最盛期を迎えていて、秋に向けて新酒ワインの仕込みなどに励んでいます。瀬戸内の魅力が詰まった小豆島産のワイン、さぬきの新たな特産として人気を集めそうです。
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