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2023.08.30

新社長は取材に応じずコメント発表のみ…踏切トラブル相次ぐ高松琴平電鉄の社長交代【香川】

踏切トラブルが相次ぎ安全への信頼が揺らぐ高松琴平電気鉄道ことでんは8月30日、社長を交代し、新しい役員体制を発表しました。問題の背景にあるとされる資金不足をどうするのか、経営の見直しが迫られそうです。

(前川裕喜記者)
「午前11時過ぎ高松市のことでん本社です。取締役会が開かれているとみられますが報道機関の撮影は認められませんでした」

ことでんは取締役会終了後、30日付けで真鍋康正社長が辞任し、鉄道事業に精通する植田俊也専務を社長とする新体制を発表しました。新たに社長直轄の安全対策推進室を設けます。

植田新社長は取材に応じず、「安全管理体制の再構築に取り組む」とコメントしました。真鍋社長は引き続き代表権を持つ取締役として役員を務めます。

ことでんで相次ぐ踏切の遮断機が下りず警報機が鳴らない状態で列車を通過させるトラブル。大きな事故には至っていませんが、8月21日、真鍋社長が辞任を表明しました。慢性的な資金不足で安全投資が追い付いていないとする中、経営の見直しが迫られています。

(ことでん 河田悦夫新常務)
「コロナ禍とか資金的に余裕があった訳ではないので今後は手厚く修繕費を含めて設備投資を行いたい」

ことでんは2023年度、安全設備の整備費用として、国と県から合わせて3億円の補助を受けています。