善通寺市の総本山善通寺と香川県琴平町の金刀比羅宮が、共同で御朱印を授与することになりました。寺と神社の垣根を越えた取り組みで、二大聖地の連携は史上初めてです。

（前川裕喜記者）
「発表された御朱印には、金刀比羅宮と善通寺が描かれています。これを御朱印帳に貼ると双方の御朱印を楽しめます」

縦１５センチ、横２０センチのシートになった御朱印。善通寺で誕生したとされる幼少期の弘法大師空海と、金刀比羅宮のマスコット「こんぴら狗」の触れ合いも描かれています。

空海生誕１２５０年に合わせて金刀比羅宮が持ちかけた企画で、８月３１日に総本山善通寺で発表されました。インバウンドなど香川を訪れる人が増える中、共同の御朱印を授与することで、双方に対する関心を高め香川の文化を広く発信する考えです。古来より信仰されてきた香川の二大聖地が連携するのは史上初めてです。

（金刀比羅宮　琴陵泰裕宮司）
「二大信仰の聖地が結び付きを強めてお互いがお互いに共生を盛り上げるようになれば。コロナで苦しんだ人にとって安らぎの地になりたい」

（総本山善通寺　菅智潤法主）
「お大師さんが引き合わせたと思っている。これを契機に新たな活動ができると思う」

御朱印は９月１日からそれぞれの境内で１０００円で授与され、デザインが異なる善通寺版と金刀比羅宮版があります。いずれも５０００部限定です。