2023.09.05
栗林公園の広場になぜ「キリン」? それは…かつて駐車場にあった歴史を残すため【さぬきのプラス 香川】
知っていると得する香川県の豆知識を紹介する「さぬきのプラス」です。10回目の9月5日は、高松市の国の特別名勝、栗林公園にあるちょっと変わった広場の話題です。地元の人にもあまり知られていないこの広場が整備された背景には、かつて園内にあった人気スポットの存在がありました。
(中村香月記者)
「国の特別名勝に指定されている高松市の栗林公園。皆さんがよく知っているのは、庭園としての一面だと思いますが…。園内にはこちら、キリン広場が設けられています。なんだかくつろいでいますね」 栗林公園の東門近くにある「キリン広場」ひと際目を引くのがその名の通り、広場のベンチに座った2頭のキリンです。足を組み、身を寄せ合う姿は、まるで人間の親子の様にも見えます。このキリンを制作したのは、坂出市の造形作家、岡山富男さん(71)です。
(キリンを制作した 岡山富男さん)
「庭園で楽しんでくれたらいいが、私の作品で楽しんでもらえたらダブルで楽しめる」 でも一体なぜ、栗林公園にキリンの作品があるのでしょうか。 (みんなの予想は…)
Q.キリンがいる理由は何だと思いますか?
「分からないです」
「キリンが昔いたとか」
「家!お偉いさんが泊まる家みたいな」 (中村香月記者)
「正解はこちら。現在の駐車場が広がるスペースに、かつては動物園があったんです」 今から100年近く前の1930年に開園した「栗林公園動物園」。 戦後間もなく、キリンやゾウ、ライオンなどの大型動物の輸入に乗り出し、ピーク時には、年間60万人が訪れる人気スポットに。 しかし、開園から72年を迎えた2002年に転機が訪れます。
(栗林公園動物園 香川一水園長(当時))
「栗林公園動物園は、本年(2002年)9月30日をもって休業します」 来園者の減少などによる経営難を理由に休業を発表。県民に惜しまれながら、長い歴史に幕を閉じました。園内に動物園があったという歴史を知ってもらおうと整備されたのが、この「キリン広場」だったのです。 (栗林公園観光事務所 山本知子所長)
「ここに動物園があったことすら知らない人たちが増えてきている。そういった歴史を栗林公園の歴史とともに残していきたい。昔、動物園を訪れたという思い出がある人には懐かしんでほしい」 栗林公園では今後、作品を入れ替えながら展示を続けていくということで、キリン広場は、思い出をつなぐ懸け橋となってくれそうです。
(中村香月記者)
「国の特別名勝に指定されている高松市の栗林公園。皆さんがよく知っているのは、庭園としての一面だと思いますが…。園内にはこちら、キリン広場が設けられています。なんだかくつろいでいますね」 栗林公園の東門近くにある「キリン広場」ひと際目を引くのがその名の通り、広場のベンチに座った2頭のキリンです。足を組み、身を寄せ合う姿は、まるで人間の親子の様にも見えます。このキリンを制作したのは、坂出市の造形作家、岡山富男さん(71)です。
(キリンを制作した 岡山富男さん)
「庭園で楽しんでくれたらいいが、私の作品で楽しんでもらえたらダブルで楽しめる」 でも一体なぜ、栗林公園にキリンの作品があるのでしょうか。 (みんなの予想は…)
Q.キリンがいる理由は何だと思いますか?
「分からないです」
「キリンが昔いたとか」
「家!お偉いさんが泊まる家みたいな」 (中村香月記者)
「正解はこちら。現在の駐車場が広がるスペースに、かつては動物園があったんです」 今から100年近く前の1930年に開園した「栗林公園動物園」。 戦後間もなく、キリンやゾウ、ライオンなどの大型動物の輸入に乗り出し、ピーク時には、年間60万人が訪れる人気スポットに。 しかし、開園から72年を迎えた2002年に転機が訪れます。
(栗林公園動物園 香川一水園長(当時))
「栗林公園動物園は、本年(2002年)9月30日をもって休業します」 来園者の減少などによる経営難を理由に休業を発表。県民に惜しまれながら、長い歴史に幕を閉じました。園内に動物園があったという歴史を知ってもらおうと整備されたのが、この「キリン広場」だったのです。 (栗林公園観光事務所 山本知子所長)
「ここに動物園があったことすら知らない人たちが増えてきている。そういった歴史を栗林公園の歴史とともに残していきたい。昔、動物園を訪れたという思い出がある人には懐かしんでほしい」 栗林公園では今後、作品を入れ替えながら展示を続けていくということで、キリン広場は、思い出をつなぐ懸け橋となってくれそうです。