９月１５日公開の映画、「ミステリと言う勿れ」。ロケ地となった倉敷市では、映画の公開を記念したパネル展が開かれています。

公開をきっかけに聖地巡礼として訪れる観光客の増加が期待されています。１５日公開の映画、「ミステリと言う勿れ」。

フジテレビ系列で放送された俳優・菅田将暉さん主演の連続ドラマを映画化したもので、天然パーマの大学生が事件の謎も、人の心も解きほぐす新感覚ミステリーです。
実はこの映画、これもこれも、そしてこのシーンも。岡山県で撮影されたものです。

（奥原怜奈記者）
「映画の公開を記念して、ロケが行われた倉敷市では、パネルの展示が行われる」

今回の映画は、菅田さん演じる久能整が、広島を舞台に名家・狩集家の遺産相続問題に巻き込まれるというストーリー。その狩集家の館として劇中に登場するのが国の重要文化財、倉敷市の旧野崎家住宅です。

（奥原怜奈記者）
「劇中で使われた表書院の部屋です。このあたりで菅田将暉さんは演技をされていたということです」

（旧野崎家住宅　三宅功一学芸員）
「聖地巡礼が増えていて、ファンの人は足を運んでもらったり楽しんでもらったり、これから公開されて広く知ってもらうとうれしい」

近年、岡山県がロケ地として選ばれることが増えていて、その数は１０年前の２倍以上。ロケ誘致に携わる岡山県フィルムコミッション協議会の妹尾さんは岡山ロケの魅力をこう話します。

（岡山県フィルムコミッション協議会　妹尾真由子さん）
「主張しすぎない、いろいろな作品の舞台になることができるし、いろいろな地域と組み合わせても違和感がなく作品に入り込めるようなロケーションの力がある」

海や山、古い町並みなどロケーションが豊富な岡山県。これまでジャンルを問わず様々な映画のロケ地となっていて、今回は人気ドラマの映画化ということもあり、幅広い層の観光客の増加に期待がかかります。

（岡山県フィルムコミッション協議会　妹尾真由子さん）
「岡山自体を知らなかったり、岡山に来たことがない人もたくさんいると思うがこの作品を通じて岡山を知ってもらい、岡山に行ってみようと思ってもらえたらうれしい」

岡山県は今後も映画やテレビドラマなどでのロケ誘致を積極的にＰＲし観光面でのにぎわい創出を図ることにしています。