津山市の小学生が９月２０日、地元の伝統工芸品「横野和紙」の原料に使われるミツマタの皮を削る作業を体験しました。

板の上で木の皮を削る児童たち。紙の原料になるミツマタの繊維を取り出すもので和紙作りに欠かせない「へぐり」と呼ばれる作業です。

津山市上横野の上田手漉和紙工場には近くにある高田小学校の５年生１９人が訪れました。

岡山県の重要無形文化財に指定されている津山市伝統の横野和紙。小学校では児童たちに地域の文化について学んでもらおうと毎年、和紙作り体験を行っています。２０日は文化財保持者の上田繁男さんから指導を受けながら、児童たちは専用の包丁を使って木の皮の表面をこするように削り注意深く作業していました。

（児童は…）
「アドバイスなどで少しできるようになった」
「難しくて、次は頑張りたい」

児童たちは６年生になると自分たちですいた和紙を使って世界に一枚の卒業証書をつくります。