２０２３年に上場した大阪の人材派遣企業が、高松市に新たに拠点を開くことになり、香川県などと９月２０日、立地協定を結びました。県内では企業誘致が好調に進んでいますが人材の確保が課題となっています。

新たに拠点を開くのは大阪市に本社があり、２０２３年７月、東証グロース市場に上場した人材派遣企業「トライト」です。香川県庁では池田知事や大西市長が協定書にサインし県や市などと立地協定が結ばれました。

医療福祉業界に人材を派遣するこの企業は、全国に５６の拠点を持ち従業員は約６６００人にのぼります。１０月１日、市中心部のオフィスビルに県内２つ目の拠点を開き、介護ソフトの操作をオンラインで支援する業務を行い、最初は地元を中心に２０人を雇用します。

香川は災害のリスクが低く、県や市の補助金も手厚いことから、この企業を含めて１年間で８社の拠点誘致に成功しています。

（香川県　池田豊人知事）
「香川から全国を対象に ビジネスできることを示してもらった」

一方、誘致した拠点ではデジタル関連の業務が中心となっていて、人材の確保が課題です。

（トライト　笹井英孝社長）
「そういうところを 助成する仕組みがあるといい。スーパーエンジニアを作る話ではなく 最初の一歩を(さらに)支援してほしい」

県と市では、企業誘致を進めるにあたって今後、デジタル人材の確保の面でも対策を強化する方針です。