OHK 8Ch

  • LINE友だち追加

2023.09.22

前年に比べて”毎日7000円の経費増” 資材高騰に頭を抱える農家の現状は【岡山】

原油価格の上昇などによる農業資材の高騰が続いています。岡山県北の農家では、生産体制の見直しも検討せざるを得なくなるなど、厳しい状況に直面しています。

(コメ農家 神田昌洋さん)
「物価高騰がつらい。全部重たくかかっている」

岡山県勝央町で10種類のコメを栽培する神田昌洋さんです。稲刈りのピークを迎える収穫の秋ですが、資材の高騰に頭を悩ませる日々が続いています。

その1つが1年で約1500キロ必要な肥料。2022年まで10キロ当たり約3000円で購入できましたが、2023年は、800円近く上昇しています。さらに…

(コメ農家 神田昌洋さん)
「軽油の値上がりが響いている。なるべく長時間にならないように1日でできる刈り取り面積を決めてしっかり日中で刈り切るようにしている」

この時期はコンバインを動かすのに毎日100リットル必要な、軽油の価格も高騰。1年前に比べ、毎日7000円ずつ経費が増えている計算で、今後、効率化のため栽培するコメの品種を減らすことも検討せざるを得ないといいます。

(コメ農家 神田昌洋さん)
「自分らでできる対策をしたい。この状況を見て肥料の使い方の見直しや、新しい作付け体系も作っていきたい」

先行きの見えない値上げラッシュに農業の現場では知恵を絞る日々が続きます。