保育園や子育て支援センターなど、子どもに関する４つの施設が集まった全国初の複合施設が岡山県早島町に完成し、９月２６日、内覧会が開かれました。

（平野桂子記者）
「子どもを預ける「認可保育園」、育児相談や援助をする「子育て支援センター」、発達の状態や障害の特性に応じ支援をする「児童発達支援教室」、そして地域の人も集まれる「児童館」。４つの施設が集まった全国初の施設が「みんなプラザ早島」です」

「アート引越センター」などを運営する大阪のアートグループが、早島町に開くものです。全国で約２００ヵ所の施設を手がけた保育事業のノウハウを生かし、目指すのは、「みんな一緒」に助け合ったり関わりあったりしながら過ごせる施設です。

（アートチャイルドケア　村田省三社長）
「保育所に子どもを預けるだけでなく、休日には児童館に来たり、子育てに迷ったら子育て支援センターに行く。０歳あるいは妊娠中から１８歳までの子供たちにできることは何か考えて展開した」

利用者の最大のメリットは、障害や心身の発達に不安のある子供たちが専門の職員の支援を受けながら保育園に通えること。児童発達支援教室では、日常的に医療の支えが必要な医療的ケア児も受け入れ、保護者の負担軽減にもつなげます。

また、児童館や広場を併設することで幅広い世代の人が集まれる憩いの場を設け、子育てしやすい環境を作ります。

（アートチャイルドケア　村田省三社長）
「ＳＤＧｓの先にあるインクルーシブという考え方に児童福祉事業者としてどう貢献できるか、みんなが保育所、児童福祉施設が地域と一緒にあるべきという考え方の実現が早島になった」

この施設は１０月１日にオープンし、児童館や児童発達支援教室は早島町民以外にも開放されます。