備えの基本を押さえて防災力アップを目指す「備えのツボ」です。２０２３年９月は、風水害をもたらすあるものに異変がありました。 （防災士　小林宏典）
「先月（９月）３０日に発生した台風１４号です。先月は台風発生が記録的な少なさでした。もうシーズン終了だと思っていませんか」

■まだまだ台風シーズン

１０月４日、石垣島地方に接近した台風１４号。高波や強風への警戒が高まりました。毎年９月は台風の発生が年間で２番目に多く、コースも日本の近くを通りやすくなります。

ところが２０２３年の発生数は２個と、気象庁の統計開始以降、最も少なくなりました。

■過去にも被害秋台風

９月は発生が少なかったとはいえ、シーズン終了ではありません。過去には１０月下旬に上陸し、大きな被害が出た台風もあります。 ２００４年１０月２０日に高知に上陸した台風２３号は、四国で５００ミリを超える大雨となり、東かがわ市や玉野市では土砂災害が発生しました。

１０月は過去３０年の平均で約３個が発生しています。 特にこの時期は秋台風と言われ偏西風に乗ってスピードが速くなるため早めの備えが重要になります。さらに秋雨前線を伴うと大雨の恐れもあります。

そこで押さえてほしい備えのツボはこちら。 １０月も台風シーズン、気を緩めてはいけません。秋台風の特徴を踏まえ、もし発生したら早めの備えをお願いします。