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40年間高松港の安全を守り続けた灯台のレンズ 高松海上保安部が資料館に寄贈【香川】

2023.10.18

40年間高松港の安全を守り続けた灯台のレンズ 高松海上保安部が資料館に寄贈【香川】

約40年間、15キロ先まで光を届け続けた珍しい部品を間近で楽しめます。高松海上保安部は10月18日、高松港の灯台で使っていた巨大なレンズを高松市にある香川県立の資料館に寄贈しました。

(前川裕喜 記者)
「このレンズは高さ86センチ重さは70キロを超え非常に大きなものです」

寄贈されたのは、灯台の「フレネルレンズ」です。複雑なカットにより光を集めて拡散することができ、小さなハロゲンランプの光を15キロ先まで届けられます。

高松市亀水町にある県立の瀬戸内海歴史民俗資料館を高松海上保安部の関係者が訪れ、レンズを寄贈しました。レンズは高松港の朝日町外防波堤北灯台で1982年から使われたもので、最新のLEDと一体の別のレンズに交換されて役目を終えました。

全国で灯台のLED化が進む中、県内で旧式のレンズを使っているのは、坂出市の鍋島灯台のみとなりました。

(高松海上保安部交通課 間賀巧課長)
「40年間使用したが一般の人にこういうレンズもあったと船の安全を守ってきたとことで見てもらいた」

資料館では、10月28日と29日のイベントで一般に公開し、夜間にも点灯させて運用当時の雰囲気を表現することにしています。