OHK 8Ch

  • LINE友だち追加
サッカー中田英寿さんが岡山へ 日本刀の知識に刀匠も驚き “旅人”が見た魅力は?【岡山・瀬戸内市】

2023.11.17

サッカー中田英寿さんが岡山へ 日本刀の知識に刀匠も驚き “旅人”が見た魅力は?【岡山・瀬戸内市】

サッカー元日本代表の中田英寿さんが、日本中を旅して出会った食や伝統工芸などの逸品を紹介するプロジェクトの活動で、11月6日から1週間かけて岡山県内を巡りました。世界を見てきた中田さんが感じる岡山の魅力は。

(中田英寿さん)
「ヨーロッパだと(剣は)両刃で、(日本刀は)片刃。それが今の包丁とかにつながるが、反らせることの利点は?」

(安藤広康さん)
「使いやすさ。反りがあることで重心が下がって振りやすくなる」

中田英寿さん(46)。29歳で現役引退後に世界中を旅し、行く先々で世界から見た日本の魅力を感じていた中田さんは、2009年から日本国内を巡る旅をスタート。食や文化、伝統工芸など、中田さんが旅で出会った2000以上の逸品をウェブで発信する「にほんもの」プロジェクトを立ち上げました。

この日、瀬戸内市の備前長船刀剣博物館を訪問した中田さん。11月6日から1週間かけて県内30以上の場所を巡り、ここが旅の最後でした。

中田さんが話を聞いているのは安藤広康さん。日本刀の制作技術を審査する国内最高峰の公募展「現代刀職展」などで数々の賞を受賞した腕利きの刀匠です。中田さんは一大産地として栄えた備前地域に伝わる日本刀の流派、備前伝の特徴について安藤さんに興味深く尋ねていました。

(中田英寿さん)
「備前で言うと赤松を使っている?」

(安藤広康さん)
「今はもうない、枯れてしまい。木もないし炭を焼く人もいない。」

(中田英寿さん)
「伝統産業の一番の問題は使う道具、素材がなくなってくること」

(中田英寿さん)
「どういう夢を持ってやり続けている?」

(安藤広康さん)
「鎌倉時代の、展示されている作品に負けないような作品を作りたい」

(安藤広康さん)
「日本刀に対して知識があったのでびっくりした。新しい日本刀が今でも作られているというのを少しでも中田さんを通じて知ってもらいたい」

(中田英寿さん)
「岡山は自然が豊かなので、それだけ食べ物も色々あるし、それに対しての工芸も非常に発達しているのが印象。災害が少ないということでの安定感と、生活と文化のリッチさがあるのでは」

岡山での旅の様子は「にほんもの」プロジェクトのサイトで12月から順次公開される予定で、中田さんが各地で出会った逸品はオンラインでの販売も行われます。