OHK 8Ch

  • LINE友だち追加
視覚障害者を駅のホームからの転落事故から守る!岡山大学が新システム開発【岡山】

2023.11.21

視覚障害者を駅のホームからの転落事故から守る!岡山大学が新システム開発【岡山】

視覚障害者の駅での転落事故防止を図ろうと音や振動でホームや階段の位置を知らせるシステムが開発され、11月21日、岡山市で実証実験が行われました。

JR岡山駅で21日に行われた実証実験には視覚に障害がある4人が参加し、岡山大学が開発したシステムを体験しました。

装置は2種類あり、1つはホームに敷かれたマット。中にあるコイルに電流を流して磁界を発生させ、利用者が持つタグが近づくと音や光で位置を知らせるというものです。

もう1つは視覚障害者が使う白いつえに取り付けるタイプで、つえが階段などの段差に差し掛かるとセンサーが検知、振動で注意を知らせてくれます。

(体験者)「音がピッピッて」
(開発者)「鳴りましたね。つえの方は?」
(体験者)「いま、震えました」

駅のホームでの転落事故のうち視覚障害者によるものは約3%で、全人口に対する視覚障害者の割合、0.25%に比べると高くなっていて障害があることで事故に繋がりやすくなっているのが現状です。

(体験した人は…)
「ちょっと慣れが必要な感じはした。落ちるのが私は一番怖いので、きょうの装置が開発され、実際に使えるようになったら助かる」
「音が鳴ったり振動すると二重三重に防止策があるので、安心して歩けると思う」

(岡山大学工学部 岡安光博教授)
「身体に不自由を持っている人にもう少し目を向けてほしいという思いがある。これからはそういう社会が求められていく。しそういう点で貢献できれば」

岡山大学は、今回の実証実験で出た意見や課題を踏まえ、実用化に向けた開発を続けるとしています。