2023.11.29
漆芸家・山中公が台湾で広めた「香川漆芸」その精神は父親を経て香川で漆芸を学ぶ青年へ【さぬきのプラス】
知っていると得する香川の豆知識「さぬきのプラス」です。6人の人間国宝を生んだ香川漆芸の世界に飛び込んだ台湾人の若者がいます。その理由を探ると、香川と台湾の意外な関係が見えてきました。
(前川裕喜記者)
「美しいものを美しいと思える心は万国共通です。きょうは美しいものをきっかけにした香川と台湾の話を紹介する」 江戸時代、高松藩の産業政策によって花開いた香川漆芸。これまでに6人の人間国宝が生まれ、「アート県」と呼ばれる礎となりました。 その技法は、下地を彫って色漆を入れる「蒟醤」、色漆を塗って彫っていく「存清」、「彫漆」の3つがあります。「蒟醤」、「存清」、「彫漆」の順で表面の凹凸が大きくなり多様な表現を可能にしています。 こうした技術を学ぶため、2022年、台湾から来たのが梁家銘さん(27)です。県が設置した漆芸研究所で、日本の若者と一緒に3年間修業しています。 (台湾から修業 梁家銘さん)
「漆芸研究所に来ることができて、とてもワクワクしている。みんなとても優しく、すぐになじんだ」 実は梁さんが香川漆芸の道に進んだのは、自然なことでした。
台湾でも人気のある漆芸。 もともとウルシが栽培されていなかった台湾で漆芸を広めたのは、戦前に活躍した香川県出身の漆芸家、山中公でした。梁さんの父親も台湾で山中の精神を受け継ぐ漆芸家なのです。 (梁家銘さん)
「台湾で香川漆芸の技術はとても有名。台湾の漆芸の偉人は香川県出身だと知っている。台湾の人は漆芸技術を信じている。もっと香川に行って技術を勉強したい。香川漆芸は台湾で信頼されている」
人間国宝も輩出し香川漆芸の心臓と言える漆芸研究所。 梁さんはここで学ぶことで、山中から受け継いだ精神をさらに高めて、台湾の文化の発展に貢献したいと考えています。 (梁家銘さん)
「台湾に戻って父親の漆芸の仕事をやりたい。香川で学んだことを(台湾で)教えて、いろいろやりたい」 アフターコロナで様々な交流が復活する中、伝統的なアートを通じた香川と台湾の縁が注目されそうです。
(前川裕喜記者)
「美しいものを美しいと思える心は万国共通です。きょうは美しいものをきっかけにした香川と台湾の話を紹介する」 江戸時代、高松藩の産業政策によって花開いた香川漆芸。これまでに6人の人間国宝が生まれ、「アート県」と呼ばれる礎となりました。 その技法は、下地を彫って色漆を入れる「蒟醤」、色漆を塗って彫っていく「存清」、「彫漆」の3つがあります。「蒟醤」、「存清」、「彫漆」の順で表面の凹凸が大きくなり多様な表現を可能にしています。 こうした技術を学ぶため、2022年、台湾から来たのが梁家銘さん(27)です。県が設置した漆芸研究所で、日本の若者と一緒に3年間修業しています。 (台湾から修業 梁家銘さん)
「漆芸研究所に来ることができて、とてもワクワクしている。みんなとても優しく、すぐになじんだ」 実は梁さんが香川漆芸の道に進んだのは、自然なことでした。
台湾でも人気のある漆芸。 もともとウルシが栽培されていなかった台湾で漆芸を広めたのは、戦前に活躍した香川県出身の漆芸家、山中公でした。梁さんの父親も台湾で山中の精神を受け継ぐ漆芸家なのです。 (梁家銘さん)
「台湾で香川漆芸の技術はとても有名。台湾の漆芸の偉人は香川県出身だと知っている。台湾の人は漆芸技術を信じている。もっと香川に行って技術を勉強したい。香川漆芸は台湾で信頼されている」
人間国宝も輩出し香川漆芸の心臓と言える漆芸研究所。 梁さんはここで学ぶことで、山中から受け継いだ精神をさらに高めて、台湾の文化の発展に貢献したいと考えています。 (梁家銘さん)
「台湾に戻って父親の漆芸の仕事をやりたい。香川で学んだことを(台湾で)教えて、いろいろやりたい」 アフターコロナで様々な交流が復活する中、伝統的なアートを通じた香川と台湾の縁が注目されそうです。