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2023.12.05

ことでんバスの減便方針に高松市長「需要に合わせた供給を」再編実施計画には路線の新設・増便も【香川】

高松市内で路線バスを運行することでんバスが2024年度から大幅に減便する方針であることを受け、再編実施計画をまとめた高松市の大西市長は、公共交通の維持に向け理解を求めました。

(高松市 大西秀人市長)
「需要に合わせた供給の最適化を図っていく。公共交通サービスを今後も安定的に提供するために必要な取り組み」

高松市の大西市長は、12月5日の定例会見でこのように述べ、ことでんバスの2024年度からの減便について理解を求めました。

高松市がことでんバスと協議してまとめた再編実施計画によりますと、減便対象となるのは、市内を走る鹿角線や塩江線など13の路線です。平日では最大170便を減便する予定で、対象となる具体的な便はまだ決まっていません。

また、JR高松駅と県立中央病院を結ぶ朝日町線など2つの路線を廃止します。利用客の減少や運転手不足に加え、運転手の時間外労働に上限を設けるいわゆる「2024年問題」が控えていることが主な要因です。

大西市長は、運転手不足が一番の課題とした上で、今後、バスの運転免許取得の費用負担など、事業者への支援策を講じる考えも示しました。減便や廃止の一方で、実施計画では利用者の利便性向上を図るため路線の新設や増便も行うとしていて、高松市は国の認定を求めて年内には四国運輸局に実施計画を提出する予定です。