2024.01.19
「ヒカリ」が届いた姿に涙…カンボジアで子供たちの手術を支援 岡山市の全盲の男性に密着【岡山】
岡山市の全盲の男性が取り組む、海外の目の不自由な子供への支援活動。海外訪問密着の2日目をお伝えします。手術を受けた子供たちに「ヒカリ」が届いた瞬間に立ち会いました。
(ヒカリカナタ基金 竹内昌彦理事長)
「目の手術をするのは大人でも怖い。でも明日に将来に大きな喜びがあるから、きょうはちょっと頑張ろうね」
カンボジア南部の田舎町タケオにある眼科病院を訪れた岡山盲学校の元教頭で、全盲の竹内昌彦さん(78)。ここでは約3年前から、竹内さんが立ち上げた認定NPO法人「ヒカリカナタ基金」の支援で、子供たちの目の手術が行われています。
(ヒカリカナタ基金 竹内昌彦理事長)
「その子の描いた絵が、さらに次の子供の目を治すと思う」
今回の訪問では、手術の様子を確認することとは別に、もう一つ目的がありました。子供たちに絵を描いてもらうことです。
2023年、ベトナムで手術を受けた8歳の男の子が描いた絵が、基金を通じて日本に届きました。その絵は今、レンタルアートとして企業やクリニックに飾られ、そのレンタル料が次の子供の手術費用にあてられる取り組みにつながっています。
8歳で失明した竹内さん、目が見えていた頃は絵を描くのが得意だったそうです。竹内さんの目は手術しても治りませんが、日本を出発する前、クレヨンと画用紙を前に…
(ヒカリカナタ基金 竹内昌彦理事長)
「一番印象に残った色彩、形、それを描ければいい。これを見ると僕も描いてみたいな(笑)これ何色?」
この日、竹内さんは地域の小学校に招待されました。そこにいたのは、基金の支援で手術を受けたサナちゃん(9)です。
(担任の先生)
「手術前はここに座っても見えなかった。黒板の近くまで上がらないと見えなかった」
(サナちゃんと握手する竹内さん)
「大きくなれよ」
(サナちゃん)
「竹内さんに会ってドキドキワクワク」
彼女にクレヨンと画用紙を渡すと、定規を使って絵を描き始めました。小さな目盛りも見えているようです。
(サナちゃん)
「(将来の夢は?)眼科の医者になりたい」
竹内さんが病院を訪れた日、2人の子供の手術が行われました。2人とも生まれつきの白内障で、2回目の手術です。3歳のポンピューレンちゃんと、将来はボクサーになりたいという10歳のロアット君。
(報告 竹下美保)
「タケオ滞在2日目です。きのう手術を受けた子供たちの包帯がまもなく外されます」
ロアット君がサングラスを外すと…
(ロアット君)
「(見えますか?)見える。前より良く見える。楽しい。ありがとうございました」
ポンピューレンちゃんがサングラスを外すと…
(カリタスタケオ眼科病院 テー・セレイボン院長)
「見えていますよ。恥ずかしがっているだけですね」
(ポンピューレンちゃんの母親)
「将来は教師か医者になってほしい」
(ロアット君の母親)
「とてもうれしくて感動しています。これからはあまり心配しなくていい」
(ヒカリカナタ基金 竹内昌彦理事長)
「それで十分それで十分。一言で言えばうらやましい。良かった(涙)」
ロアット君、さっそく絵を描いて竹内さんにプレゼントしました。
(ロアット君)
「家とヤシの木。田んぼ。人が釣りをする風景です」
そして、良く見えるようになった目を大切にしたいと、新しい目標を掲げます。
(ロアット君)
「医者になる。(きのうまではボクサーだったよね?)目の手術をしたのでボクサーになれない。医者になってみんなを助けたい」
竹内さんは、画用紙とクレヨンでは表現できないくらい、子供たちの大きな未来を描きました。
(ヒカリカナタ基金 竹内昌彦理事長)
「希望があり、夢があり、頑張る目標があって本当すごい。お医者さんになって次の目の見えない子供を治してやってください。応援をずっと続けます」
竹内さんたちヒカリカナタ基金の取り組みは、コロナ禍でも止まることなく続いていました。一緒にカンボジアを訪れて、竹内さんの思いが、協力している眼科医一人一人に着実に届いていて、共感した多くの人の手によって、広がっていくのを実感しました。当初目標は1000人でしたが達成できそうです。
子供たちの絵のレンタルアートなど、竹内さんが理事長を務めるヒカリカナタ基金では活動への支援を受け付けています。詳しくはHPや電話【086・242・3535】で確認してください。
(ヒカリカナタ基金 竹内昌彦理事長)
「目の手術をするのは大人でも怖い。でも明日に将来に大きな喜びがあるから、きょうはちょっと頑張ろうね」
カンボジア南部の田舎町タケオにある眼科病院を訪れた岡山盲学校の元教頭で、全盲の竹内昌彦さん(78)。ここでは約3年前から、竹内さんが立ち上げた認定NPO法人「ヒカリカナタ基金」の支援で、子供たちの目の手術が行われています。
(ヒカリカナタ基金 竹内昌彦理事長)
「その子の描いた絵が、さらに次の子供の目を治すと思う」
今回の訪問では、手術の様子を確認することとは別に、もう一つ目的がありました。子供たちに絵を描いてもらうことです。
2023年、ベトナムで手術を受けた8歳の男の子が描いた絵が、基金を通じて日本に届きました。その絵は今、レンタルアートとして企業やクリニックに飾られ、そのレンタル料が次の子供の手術費用にあてられる取り組みにつながっています。
8歳で失明した竹内さん、目が見えていた頃は絵を描くのが得意だったそうです。竹内さんの目は手術しても治りませんが、日本を出発する前、クレヨンと画用紙を前に…
(ヒカリカナタ基金 竹内昌彦理事長)
「一番印象に残った色彩、形、それを描ければいい。これを見ると僕も描いてみたいな(笑)これ何色?」
この日、竹内さんは地域の小学校に招待されました。そこにいたのは、基金の支援で手術を受けたサナちゃん(9)です。
(担任の先生)
「手術前はここに座っても見えなかった。黒板の近くまで上がらないと見えなかった」
(サナちゃんと握手する竹内さん)
「大きくなれよ」
(サナちゃん)
「竹内さんに会ってドキドキワクワク」
彼女にクレヨンと画用紙を渡すと、定規を使って絵を描き始めました。小さな目盛りも見えているようです。
(サナちゃん)
「(将来の夢は?)眼科の医者になりたい」
竹内さんが病院を訪れた日、2人の子供の手術が行われました。2人とも生まれつきの白内障で、2回目の手術です。3歳のポンピューレンちゃんと、将来はボクサーになりたいという10歳のロアット君。
(報告 竹下美保)
「タケオ滞在2日目です。きのう手術を受けた子供たちの包帯がまもなく外されます」
ロアット君がサングラスを外すと…
(ロアット君)
「(見えますか?)見える。前より良く見える。楽しい。ありがとうございました」
ポンピューレンちゃんがサングラスを外すと…
(カリタスタケオ眼科病院 テー・セレイボン院長)
「見えていますよ。恥ずかしがっているだけですね」
(ポンピューレンちゃんの母親)
「将来は教師か医者になってほしい」
(ロアット君の母親)
「とてもうれしくて感動しています。これからはあまり心配しなくていい」
(ヒカリカナタ基金 竹内昌彦理事長)
「それで十分それで十分。一言で言えばうらやましい。良かった(涙)」
ロアット君、さっそく絵を描いて竹内さんにプレゼントしました。
(ロアット君)
「家とヤシの木。田んぼ。人が釣りをする風景です」
そして、良く見えるようになった目を大切にしたいと、新しい目標を掲げます。
(ロアット君)
「医者になる。(きのうまではボクサーだったよね?)目の手術をしたのでボクサーになれない。医者になってみんなを助けたい」
竹内さんは、画用紙とクレヨンでは表現できないくらい、子供たちの大きな未来を描きました。
(ヒカリカナタ基金 竹内昌彦理事長)
「希望があり、夢があり、頑張る目標があって本当すごい。お医者さんになって次の目の見えない子供を治してやってください。応援をずっと続けます」
竹内さんたちヒカリカナタ基金の取り組みは、コロナ禍でも止まることなく続いていました。一緒にカンボジアを訪れて、竹内さんの思いが、協力している眼科医一人一人に着実に届いていて、共感した多くの人の手によって、広がっていくのを実感しました。当初目標は1000人でしたが達成できそうです。
子供たちの絵のレンタルアートなど、竹内さんが理事長を務めるヒカリカナタ基金では活動への支援を受け付けています。詳しくはHPや電話【086・242・3535】で確認してください。