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今度は自分が助ける側に…西日本豪雨で被災の高校生 真備町を離れ幹部自衛官を目指す理由【岡山・倉敷市】

2024.01.23

今度は自分が助ける側に…西日本豪雨で被災の高校生 真備町を離れ幹部自衛官を目指す理由【岡山・倉敷市】

西日本豪雨で被災した高校生が、この春、自衛官を目指して倉敷市真備町を離れることになりました。将来の夢は、6年前の被災体験がきっかけ。今度は助ける側になりたいと、新たな一歩を踏み出します。

(小倉翔さん)
「自分が人を助けて、やりがいがある仕事が自衛官だと思ったので、自衛官になりたいと目指した」
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倉敷市真備町に住む高校3年生、小倉翔さん(18)。西日本豪雨で当時、中学1年生だった小倉さんの自宅は、2階まで水につかり、両親と3人で避難生活を強いられました。
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家族で身を寄せた体育館。
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そこには住民の救助や搬送、そして、体と心を温める風呂の設置など、被災者を懸命に支える自衛官の姿がありました。
 
(小倉翔さん)
「この辺で自衛官と話をしたのを思い出す。救助している姿も、話しているときも笑顔ですごいなと。憧れがある」
 
真備町では、浸水によって孤立した多くの人が、自衛隊のボートなどで救い出されました。そんな光景が目に焼き付いているという小倉さんは、それ以来、自衛官を志し、猛勉強の末、12月、防衛大学校の合格を手にしました。
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6年前、全国から受けた多くの支援。1月1日に発生した能登半島地震には胸を痛め、すぐにでもボランティアにかけつけたかったといいますが。

(小倉翔さん)
「自分1人では行けない。防衛大学校に受かったので、卒業したら1人でも判断ができるくらいの知識はつけられるのかと」

今度は助ける側に。小倉さんはもうすぐふるさと・真備町を離れ、神奈川県で幹部自衛官を目指します。
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(小倉翔さん)
「自分の強みは被災した人の気持ちが分かることと、自衛官になり、人を助ける立場にあること。隊員にも指示を出し、自分でも人を助けられる自衛官になりたい」
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