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能登半島地震から1カ月 目の当たりにした「複合リスク」は南海トラフ地震でも【備えのツボ 岡山・香川】

2024.02.01

能登半島地震から1カ月 目の当たりにした「複合リスク」は南海トラフ地震でも【備えのツボ 岡山・香川】

備えの基本を押さえて防災力アップをめざす備えのツボ。能登半島地震から1カ月。複合災害のリスクを考えます。

押しつぶされた住宅に追い打ちをかけるような地震による火災。そして息つく間もなく押し寄せた津波。能登半島地震の被災地は様々な災害に見舞われました。

■「能登地震 見えた課題」

石川県で被災した建物を調べた結果、倒壊の恐れがある「危険」と判定された建物が全体の40%に上り、同じ震度7を観測した熊本地震を上回る被害となりました。

さらに地震の後、3県で17件の火災が発生。輪島市の大規模火災では初期消火ができない上に木造住宅の密集が被害を広げたと指摘されています。

このほか沿岸部には東日本大震災以来となる大津波警報が発表されたほか、各地で液状化による被害も確認されました。

■「大地震に複合リスク」

元々あった様々なリスクが大地震によって一度に表面化した。各地の被害状況からそんな様子が見て取れます。

私たちは建物の耐震性を高めるとともに、火災になりにくい住環境を整える。その上で地域の津波や液状化のリスクを知っておく。そうした備えを確実に積み重ねるしかありません。

南海トラフ地震でも建物の倒壊や地震火災、津波に液状化など複合的なリスクによる被害が想定されています。能登半島地震で目の当たりにした被害は岡山、香川が抱えるリスクでもあるのです。
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そこで押さえてほしい備えのツボはこちら。
大地震では普段は見えないリスクが重なって被害を深刻にします。南海トラフ地震に向け、複合リスクを自分事としてとらえ備えることが必要です。
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