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2024.02.06

平櫛田中の代表作「鏡獅子」が“里帰り” 国立劇場の建て替えに伴い20年ぶり【岡山・井原市】

20年ぶりの里帰りです。井原市出身の彫刻家、平櫛田中の代表作「鏡獅子」が、ふるさとで展示されることになり、2月6日、関係者に披露されました。

「鏡獅子」は、平櫛田中が86歳の時に完成させた木彫の傑作です。田中の代表作とされるこの「鏡獅子」は、これまで展示されていた東京の国立劇場の建て替えに伴い、20年ぶりに田中の出身地井原市に里帰りし、5年半にわたって常設展示されることになりました。

歌舞伎役者の6代目尾上菊五郎をモデルに22年の歳月をかけて作られた高さ2メートルを超す渾身の大作は、今にも動き出しそうな力強さと繊細な色彩で見る人を魅了します。

(井原市 大舌勲市長)
「ガラスケースなしで展示できるのは展示そのものもすばらしいし、おそらく鏡獅子もすごく喜んでいると思う。この機会に市民はもちろん多くの国民に来てもらって生の鏡獅子を体験してもらいたい」

会場では、「鏡獅子」に関連した作品や写真などが展示され、大作が生まれた過程を知ることが出来ます。「鏡獅子」は7日から井原市の平櫛田中美術館で一般公開されます。