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能登地震であらわになった「集落の孤立・高齢化」…災害で試される「共助」の力【備えのツボ岡山・香川】

2024.02.22

能登地震であらわになった「集落の孤立・高齢化」…災害で試される「共助」の力【備えのツボ岡山・香川】

備えの基本を押さえて防災力アップを目指す備えのツボ。能登半島地震で顕在化した地域の問題を取り上げます。

地震によって寸断された道路。能登半島地震では集落の孤立が相次ぎました。事態を深刻にしたのは全国で共通する社会課題でした。

■孤立集落と高齢化

能登半島地震では道路の寸断などによる孤立が輪島市や珠洲市を中心に24地区であわせて3345人にのぼり、その実質的な解消に半月以上かかりました。孤立した集落では安否や被害の確認が遅れただけでなく、その後の支援が届きにくいという課題が残りました。

■試される共助の力

今回の能登半島地震で浮き彫りとなったのは過疎高齢化が進む被災地の姿でした。孤立集落が多かった珠洲市などの奥能登の高齢化率は48.9%で金沢市の27%を大きく上回ります。行政の支援が届くまでは住民同士が助け合う共助の力が頼りですが、過疎高齢化が進めば共助にも限界が生じます。

新潟県中越地震を受けた内閣府の調査で孤立の可能性がある集落は岡山県で470カ所、香川県で179カ所あることがわかっています。

南海トラフ地震では岡山、香川の被災地でも同じ問題に直面する可能性があります。

そこで押さえてほしい備えのツボはこちら。
能登半島地震であらわになった被災地の過疎高齢化。地域の力をどう維持し災害に備えるのか私たちが問われています。