2024.03.06
「望まない妊娠」に悩む女性を救いたい…緊急避妊薬入手を支援する医師に聞く【急上昇ニュース岡山】
今、関心の高い話題を詳しく解説する急上昇ニュースです。今回は緊急避妊薬、アフターピルについて、岡山の医師の取り組みが注目されています。担当は森岡さんです。
(森岡紗衣記者)
「望まない妊娠を防ぐための緊急避妊薬、アフターピルですが現在、日本では、医師の診察や処方箋が必要です。さらに、公的医療保険の対象外のため診療代と薬代を合わせて1万から2万円が自己負担となり入手までに障壁を感じる人も少なくありません。 厚生労働省は2023年11月から、一部の薬局で医師の処方箋なしでの緊急避妊薬の販売を試験的に認めましたが、16歳以上と、年齢に制限があることや対応できる薬局の数が少ないなど依然として多くの課題が残っています。 この緊急避妊薬入手へのアクセスを改善しようと岡山市のクリニックのある取り組みが今注目されています」
(ウィメンズクリニック・かみむら 上村茂仁院長)
「(患者は)いろんなことが分からないので、緊急避妊薬は怖い薬ではないか、お金が高いのではないかと、もっと気楽に広がっていく仕組みは作りやすいと思う」 岡山市北区のウィメンズクリニック・かみむらの上村茂仁院長。県内外の中学校や高校などで年間100回を超える性教育の講演活動を行っています。
(上村茂仁院長)
「(クリニックに)行けなくて緊急避妊薬がもらえず、人工妊娠中絶した人も何人かいた」 望まない妊娠について悩む女性を減らしたいと、上村院長は2021年から、薬局で医師のオンライン診察を受ければ緊急避妊薬を購入できる「おかやまアフターピルプロジェクト」に参加。 現在は県内を中心に26の薬局と連携し、24時間オンラインでの診療に対応しています。 緊急避妊薬、アフターピルは排卵を抑える働きがある飲み薬で 性行為後、72時間以内に服用することで避妊効果が得られ、服用が早ければ早いほど高い確率で妊娠を防ぐことができます。 上村院長のもとに届く相談は1カ月で約50件。そこでは新たに見えてきた実態も・・・
(上村茂仁院長)
「性被害にあった人の相談も多い。そういう人たちも見つけることができた。思ったよりも多くの患者が性被害にあっていることがこのプロジェクトで分かった」 「おかやまアフターピルプロジェクト」に参加する薬局を訪れ、医師のオンライン診療を受ければクリニックを受診せずに緊急避妊薬を入手できるため、性被害など人に話しづらい悩みを抱える女性からの相談も増えたといいます。 (上村茂仁院長)
「個人情報は100%守られて秘密厳守。お金がなく、その場で払えなくても、その場で薬をもらえる。お金がない人や、性被害にあった人は無料にしようと働きかけている」
望まない妊娠を少しでも減らし、若い世代や性被害に悩む女性を救うために。上村院長は将来的に全ての薬局でオンライン診療が可能になってほしいと話します。
(上村茂仁院長)
「性問題は日本ではタブーだったが、(薬局が)仲立ちになってくれたら。すべての薬局が性被害にあった人に対するワンストップセンターになってほしい」
(中塚美緒キャスター)
「24時間オンラインで診療対応してくださるということが、本当に不安に思う時間がより短くなるということで、女性としてはありがたいなと感じますね」
(岸下恵介キャスター)
「本当に相談のすそ野がもっと広がればいいな、そんな思いがしました」
■「おかやまアフターピルプロジェクト」で緊急避妊薬を入手する手順
ホームページ(https://okayama-afterpill.com/)に記載されている登録薬局を訪れ、本人確認を行います。その後、薬局が用意した端末で医師のオンライン診療を受けた後、その場で当日中に緊急避妊薬を受け取ることが可能です。早ければ数十分以内に手渡すことが可能だということです。 (中塚美緒キャスター)
「数十分以内で頂けるというのが、早く飲めば避妊できる確率が高くなりますから、ありがたいですよね」
(岸下恵介キャスター)
「このプロジェクトでは性被害だったり費用を払えない若年層に薬の無償化を図るためクラウドファンディングも行う予定だとうかがいました」
(森岡紗衣記者)
「そうなんです。このように望まない妊娠は女性だけの問題ではないため、このプロジェクトが年齢や性別問わず、すべての人が社会全体で性について考えるきっかけになればと思います。以上、急上昇ニュースでした」
「望まない妊娠を防ぐための緊急避妊薬、アフターピルですが現在、日本では、医師の診察や処方箋が必要です。さらに、公的医療保険の対象外のため診療代と薬代を合わせて1万から2万円が自己負担となり入手までに障壁を感じる人も少なくありません。 厚生労働省は2023年11月から、一部の薬局で医師の処方箋なしでの緊急避妊薬の販売を試験的に認めましたが、16歳以上と、年齢に制限があることや対応できる薬局の数が少ないなど依然として多くの課題が残っています。 この緊急避妊薬入手へのアクセスを改善しようと岡山市のクリニックのある取り組みが今注目されています」
(ウィメンズクリニック・かみむら 上村茂仁院長)
「(患者は)いろんなことが分からないので、緊急避妊薬は怖い薬ではないか、お金が高いのではないかと、もっと気楽に広がっていく仕組みは作りやすいと思う」 岡山市北区のウィメンズクリニック・かみむらの上村茂仁院長。県内外の中学校や高校などで年間100回を超える性教育の講演活動を行っています。
(上村茂仁院長)
「(クリニックに)行けなくて緊急避妊薬がもらえず、人工妊娠中絶した人も何人かいた」 望まない妊娠について悩む女性を減らしたいと、上村院長は2021年から、薬局で医師のオンライン診察を受ければ緊急避妊薬を購入できる「おかやまアフターピルプロジェクト」に参加。 現在は県内を中心に26の薬局と連携し、24時間オンラインでの診療に対応しています。 緊急避妊薬、アフターピルは排卵を抑える働きがある飲み薬で 性行為後、72時間以内に服用することで避妊効果が得られ、服用が早ければ早いほど高い確率で妊娠を防ぐことができます。 上村院長のもとに届く相談は1カ月で約50件。そこでは新たに見えてきた実態も・・・
(上村茂仁院長)
「性被害にあった人の相談も多い。そういう人たちも見つけることができた。思ったよりも多くの患者が性被害にあっていることがこのプロジェクトで分かった」 「おかやまアフターピルプロジェクト」に参加する薬局を訪れ、医師のオンライン診療を受ければクリニックを受診せずに緊急避妊薬を入手できるため、性被害など人に話しづらい悩みを抱える女性からの相談も増えたといいます。 (上村茂仁院長)
「個人情報は100%守られて秘密厳守。お金がなく、その場で払えなくても、その場で薬をもらえる。お金がない人や、性被害にあった人は無料にしようと働きかけている」
(上村茂仁院長)
「性問題は日本ではタブーだったが、(薬局が)仲立ちになってくれたら。すべての薬局が性被害にあった人に対するワンストップセンターになってほしい」
(中塚美緒キャスター)
「24時間オンラインで診療対応してくださるということが、本当に不安に思う時間がより短くなるということで、女性としてはありがたいなと感じますね」
(岸下恵介キャスター)
「本当に相談のすそ野がもっと広がればいいな、そんな思いがしました」
■「おかやまアフターピルプロジェクト」で緊急避妊薬を入手する手順
ホームページ(https://okayama-afterpill.com/)に記載されている登録薬局を訪れ、本人確認を行います。その後、薬局が用意した端末で医師のオンライン診療を受けた後、その場で当日中に緊急避妊薬を受け取ることが可能です。早ければ数十分以内に手渡すことが可能だということです。 (中塚美緒キャスター)
「数十分以内で頂けるというのが、早く飲めば避妊できる確率が高くなりますから、ありがたいですよね」
(岸下恵介キャスター)
「このプロジェクトでは性被害だったり費用を払えない若年層に薬の無償化を図るためクラウドファンディングも行う予定だとうかがいました」
(森岡紗衣記者)
「そうなんです。このように望まない妊娠は女性だけの問題ではないため、このプロジェクトが年齢や性別問わず、すべての人が社会全体で性について考えるきっかけになればと思います。以上、急上昇ニュースでした」