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2024.03.12

新幹線撮影”穴場スポット”も…開業60年 国道2号沿いのドライブイン一時閉館へ【岡山・瀬戸内市】

長年、ドライバーから愛されてきた瀬戸内市長船町にあるドライブイン、「おさふねサービスエリア」が建て替えのため5月で閉館することになります。施設は別れを惜しむ人でにぎわっています。

(白井大輔 記者)
「赤い三角形のとんがり帽子の屋根がトレードマークのおさふねサービスエリア、長年、地元から愛されてきました」

瀬戸内市長船町の国道2号沿いにあるドライブイン、「おさふねサービスエリア」。レストランや温泉施設などが入ります。

レストランの一角には列車の食堂車をイメージして作られたスペースがあり、全長18メートルの新幹線ジオラマが設置されています。施設の最大の特徴は模型と本物の新幹線を同時に眺めながら食事を楽しめること。子供たちや鉄道ファンが数多く訪れました。

「おさふねサービスエリア」は1964年4月、全国で2番目に誕生したドライブインで国道2号の利用者や地元の人たちから親しまれてきました。

2024年で開業60年、施設の老朽化に伴う建て替えが決まり、2024年5月6日で閉館します。3月から60年に及ぶ歴史を利用者とともに振り返るイベントが行われています。

瀬戸大橋や県道「岡山ブルーライン(旧:岡山ブルーハイウェイ)」の開通などにより、観光需要が最も高まったのは1980年代。レストランでは当時の人気メニューを復刻メニューとして提供していて、大きめ野菜がたっぷり入り、当時のスタイルで再現されているビーフカレーが人気を集めています。

(おさふねサービスエリア 松岡昌範店長)
「1980年代の観光需要が増した時が、地域がとてもにぎわって客が多く来店した」

(利用者は…)
「以前はバイキングがあって、孫を連れてよく来ていた。(閉館は)寂しい」
「どういう店ができるか楽しみ」

(おさふねサービスエリア 松岡昌範店長)
「今よりいいものを作りたい。地域に愛される地域密着の店にしたい」

現在の建物での最後の営業日は、ゴールデンウイーク中の5月6日。リニューアルの詳細はまだ決まっていませんが、2026年中のリニューアルオープンを目指します。

おさふねサービスエリアの近くには鉄道ファンらから山陽新幹線の撮影スポットとして親しまれている「吉井川橋梁」があります。レストランを利用すれば、屋上から高速で駆け抜ける新幹線を楽しめます。

今の建物から新幹線の眺めを楽しめるのも、あとわずかとなりそうです。