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2024.03.22

捨てていたかけらや規格外が宝物に…食品ロススイーツで「もったいない」を解消!【エコナビ 岡山・香川】

瀬戸内のエコな話題についてお伝えする「エコナビ」。今回のテーマは「食品ロススイーツ」です。規格に合っていないサイズが少し小さいなど「もったいない」材料を解消しようと食品ロスを活用したスイーツが続々と登場しています。

高松市役所の近くにある讃岐三白。パティシエが店内で焼き上げたクッキーやケーキなどを販売しています。その中にある食品ロススイーツが…

(ツジセイ製菓営業部 大住怜央さん)
「チョコクランチなんですけど、パイやゴーフレットのかけらを使ったものになります」

実はこちらの店を運営するのは、高松市に本社を置く菓子メーカー、ツジセイ製菓です。主力商品のパイやゴーフルの製造過程で、どうしてもかけらができてしまうと言います。

(ツジセイ製菓営業部 大住怜央さん)
「おいしく食べられるものを捨てるのはもったいないという思いと、パイやゴーフレットは独自のサクサクした食感があるのでさらにおいしく、何かできないかと企画した」

割れても欠けてもおいしさは変わらない!自慢の菓子を余すところなく使いたい!という思いで完成したのが、このチョコクランチなんです。

(森下花音アナウンサー)
「ザクザク感がすごい。特にパイのザクザク、サクサクを一番に感じるが、ミルクチョコレートと合いますね」

さらに岡山ではこんな動きも…

(森下花音アナウンサー)
「こちらの会社は農業機械などを作るメーカーですが、規格外食材を活かそうと、ある機械を開発したそうです」

岡山市のオカネツ工業が開発したのはアイスクリームブレンダー。

(森下花音アナウンサー)
「この機械で食品ロス削減につながるということなんですが?」

(オカネツ工業設計開発部 岡野格士主務)
「廃棄になりかけている食材を再利用してアイスを作る。農家の抱えるフードロス問題(解決)の一助になればと思い、開発した」

農業用の耕運機と同じ強力なモーターを使っているため規格外の食材も数秒でアイスにすることができるとのこと。約半世紀にわたりイチゴを生産する岡山市の奥山いちご農園で導入されています。

(奥山いちご農園プレート 奥山華帆さん)
「両親がイチゴを作るのを見てきて、規格外がたくさんできて悩んでいたので、どうにかしたいと」

傷が付いたり形がいびつで規格外となったイチゴを併設するカフェでアイスにして販売。SNS映えすると話題になり、今では多くの人が訪れるといいます。

(奥山いちご農園プレート 奥山華帆さん)
「捨てるしかなかったものが商品になって、いろんな人に楽しんでいただけているので(規格外イチゴが)宝物に見える」

味に自信があるからこそ規格外というだけで廃棄にしたくない…。もったいないを解消する食品ロススイーツには作り手の熱い思いが込められています。