梅毒の感染者が全国で急増しています。都道府県別では岡山県が４番目、香川県が８番目に感染者の報告が多く、行政が注意を呼び掛けています。

（岡山県広報動画）
「梅毒って昔の病気じゃねん？」
「それが今また、全国で急に増え始めているんだ」

これは岡山県が梅毒の現状や対策について知ってもらおうと制作した広報動画です。梅毒は梅毒トレポネーマという病原菌が原因の感染症で、主に性行為で感染します。ここ１０年全国で感染者が急増していて、２０２３年は１万５千人を超え過去最多となりました。

（岡山県疾病感染症対策課　古山いくみ主任）
「人との出会いが多様化する中、ＳＮＳやマッチングアプリで不特定多数との出会いが容易になってきた。感染するリスクが身近になってきたということも１つ要因として考えられる」

岡山県の感染者も２０２４年すでに８７人報告されていて、最多だった２０２３年の同時期を上回るペースで増えています。都道府県別で岡山県は全国で４番目の多さとなっていて、県は感染拡大防止のため動画やチラシを作成したり、学校に赴き出前授業を行うなどして注意喚起に力を入れています。

（岡山県疾病感染症対策課　古山いくみ主任）
「ワクチン等はない。最大の感染経路が性的接触となるので不特定多数の人や“感染をしていないと確信できない人”との性行為の機会を持たないことも大事」

梅毒に感染すると、性器にしこりができたり、全身に発しんが出たりし、放置すると心臓や血管などに合併症が出て死に至る恐れも…しかし、早期に治療すれば完治します。

（岡山県疾病感染症対策課　古山いくみ主任）
「もし皮膚や粘膜に異常がある場合は早めに医療機関を受診してもらえれば。自分自身や大切な人を守るために感染しないこと、させないことが一番大切」

検査は岡山・香川ともに保健所で、無料で受けることができます。