OHK 8Ch

  • LINE友だち追加

2024.05.06

殿様役が笑いをこらえると”その年は豊作” 鏡野町の神社で五穀豊穣祈る「お田植え祭」【岡山】

狂言仕立てのユーモラスな仕草で五穀豊穣を祈る恒例の「お田植祭」が岡山県鏡野町で5月5日行われました。

この祭りは平安時代末期から鏡野町の布施神社に伝わるもので岡山県の重要無形民俗文化財に指定されています。境内では牛に扮した子供たちが田植えの準備、「荒起こし」を行います。

田植えの場面では氏子たちが太鼓に合わせ苗に見立てた榊の葉を手でちぎり、撒いていきました。

そしてクライマックスは殿様とお供の福太郎が登場。福太郎は滑稽な仕草で殿様に、山盛りのご飯を食べさせようとします。

この祭り、殿様が笑うとその年は不作になると言われていますが、2024年も殿様は笑うことなく豊作が見込めるということです。

(訪れた人は)
「伝統ある祭りですごく素敵。田植えの様子も分かって良かった。」

(殿様役 赤木督尚さん)
「殿様は笑ってはいけないルールがある とてもおもしろかった。地域の人たちをまとめながら 祭りをできるだけ長く存続させたい。」

約800年の歴史がある布施神社のお田植祭。参加者の高齢化が進む中、実行委員会を組織する氏子たちは、次の世代に文化を伝えていきたいとしています。