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2024.05.24

【教えて!防災さん】第3回 雨のシーズン「雨の強さ」を理解して防災力アップ

イオンモール岡山(岡山市北区)の館内放送「haremachiTV(ハレマチテレビ)」で、4月11日から始まった備えの基本を学ぶ番組「教えて!防災さん」。番組を一緒に進めてくれるのはOHKの防災士、小林さんです。
(聞き手 ハレマチTVMC:川井満凧さん)

(OHK・小林宏典防災士)
こんにちは。もう沖縄は梅雨入りしてこれから本格的な雨のシーズンですので、今回は雨のお話ししたいと思います。よろしくお願いします。

・・・毎年、梅雨時期には国内どこかで大雨による被害が出ている印象がありますから気になります。ではテーマを教えて下さい。

(小林宏典防災士)
はい。今回のテーマはこちら!「雨の強さ」です。

・・・雨の強さ。雨の量なのか振り方なのか…私たちが普段、耳にすることってありますか?

(小林宏典防災士)
はい。天気予報を思い出してください。大雨の予報の際、例えば「1時間に50ミリ」という表現を聞くと思いますが、まさにそれが雨の強さです。

・・・確かに!1時間に何ミリの表現は聞いたことがあります。

(小林宏典防災士)
では、1時間に50ミリの雨ってどんな降り方かイメージできますか?

・・・すごく降るというのはイメージできますがそれ以上は想像できないですね。

(小林宏典防災士)
そうですよね。雨の強さについて気象庁は5段階で表現しています。それを一覧にしたのがこちらになります。

Q:1時間の雨量が10~20mmだと「やや強い」。20~30ミリは「強い」と細かく決められているんですか。

(小林宏典防災士)
そうなんです。先ほどの1時間に50ミリの雨量はバケツをひっくり返したような激しい雨を指します。それだけ雨が降るわけですから当然、土砂災害や川の氾濫リスクも高くなります。

・・・なるほど。でしたら家の近くに山や川があったらその後の雨の状況に注意が必要ですね。

(小林宏典防災士)
その通り!その感覚が非常に大事なんです。雨の強さを理解することで先の状況がイメージできる、それだけでもう防災力がアップしています。

・・・確かに。そのあとの天気予報は何に注意してみればいいか分かりますね。

(小林宏典防災士)
もう雨の強さが大事なことが分かってもらえたと思いますが、大事な理由は他にもあります。

実はこの1時間に50ミリの激しい雨の回数はここ30年で増加傾向なんです。ですから雨の強さを理解してリスクをイメージできることが防災上、重要になるわけです。

Q:確かにゲリラ豪雨ってここ数年、本当によく聞く言葉ですもんね。

(小林宏典防災士)
岡山ももうじき梅雨時期に入ると思いますから、雨の強さを気にしながら天気予報をみていただく。しっかり情報収集して備えに活用してほしいと思います。