備前市が企画している地元出身のメジャーリーガー山本由伸投手の試合を観戦するツアーについて６月１４日、参加する中高生を決める抽選会が開かれました。

（篠原聖　記者）
「備前市は公平・公正な事業であることをアピールしようと、こちらの会場で抽選の様子を公開します」

この事業は備前市が２０２４年８月、地元出身の山本由伸投手が所属するドジャースの試合を観戦するアメリカツアーに市内の中高生２００人を無償で招待するものです。

「すべての子供を対象としないのは不公平だ」などと物議を醸していましたが、６月７日から参加者の募集が始まっていました。

１４日午前１０時までに約３００人が応募し、倍率は１．５倍。ランダムに数字が示されるシステムを使って当選者が一斉に発表されました。

（当選者）
「初めての海外なのでうれしい。こういう機会はなかなかないので。いろいろな体験をしたい。」
「山本由伸先輩の 完封試合を見たい。」

当選の結果は応募者にメールで通知されるほか、市のホームページでも公開されます。

備前市は２０２４年度の当初予算では参加者１人当たり３０万円を助成する事業費６０００万円を計上していました。

その後、ふるさと納税やクラウドファンディングなどで資金が確保されたことから、助成額をツアー費用の全額にあたる６０万円に引き上げ、同行する市の職員など１６人分の費用を含めた６９６０万円が追加で計上され、６月５日の市議会でこの予算案は可決されました。