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2024.06.21

見た人の限界値を超える!?鉛筆だけで描かれる写実画 鉛筆画家・大森浩平さんの作品展【岡山・瀬戸内市】

いま話題の展覧会についてです。蛇口の写真のように見えますが…実はこれ、絵画なんです。瀬戸内市で開かれている人気の個展を取材しました。

(高田亜矢子記者)
「ごろんと転がった缶ビール、光沢や質感まで本物そっくりでまるで写真のようですが、なんと鉛筆だけで描かれた絵、なんです」

瀬戸内市立美術館で開かれている岡山市在住の鉛筆画家、大森浩平さん(30)の個展です。大森さんが注目されたきっかけは、2017年に発表した、こちらのボルトとナットの写実画。その精巧さがSNSで瞬く間に話題となり、今回、これまでに描いた15作品をまとめて初めて展示することになりました。

(大森浩平さん)
「自分にできることは何か考えた時、得意なこと、好きなことを突き詰めて発信することで、「何者かになれるのでは」と思い、描き始めた」

鉛筆だけで本物そっくりに描く作品は多くの人を魅了し、美術館には毎日平均200人が訪れていて、個展としては開館以来最多の集客数だということです。

(訪れた人は…)
「すごすぎて、よく分からないところまできている。“どういうこと”」
「以前からYouTubeで(大森さんの作品を)見ていた。実際に実物を見たことなかったが、きょう来て新たな衝撃を受けた」

完成までに150時間を費やしたという時計の作品は、Hから4Bまでの鉛筆7種類を使い分けて金属の重さや質感を表現しています。

大森さんが描いている過程を映した動画も会場では公開されていて、そのち密な作業を垣間見ることができます。

(大森浩平さん)
「見てもらうことで、その人が自分で設定している“限界値”を押し上げられるような作品を今後も描いていきたい」

この展覧会は6月30日まで瀬戸内市立美術館で開かれています。大森さんの作品や、制作過程を映した動画は大森さんのSNSやYouTubeでも見ることができます。